言霊の幸わう国

遠吠え

 この1ヶ月くらいで何度も見ている夢がある。
 それまで記憶に残る夢ではなかった場面。
 それは、食べる夢。

 遅刻しそうで、いやもうすでに間に合わない時間なのに、わたしは手にした器に盛られた料理を食べてしまわなくてはとあせっている。
 でも食べても食べても器の底は見えない。
 気はあせる。
 着てゆく洋服も中途半端で、決めきれていない。
 洋服も気になる。
 でもなぜか手にした料理を食べ終えないとなにも次のことができず、出かけることができないのだ。

 初めてそんな夢を見てから、ネットで食べる夢の意味を調べた。
 無理矢理食べたり食べ続けたりする夢には、愛情面で寂しさや不満が表わされているという。
 要は、欲求不満。

 そうか、と思った。
 そうかと思って、そうかと思うということは、納得しているのだなと思った。
 納得すると、自分の中の飢餓感を見つけた。
 別に見ないようにしていたわけではないのに、あぁずっとあったものだと思い当たった。

 欲しくて仕方のない大切なものは、両方の手でしか掴めない。
 右手と左手。
 その2本の手だけ。

 ちょっと大切じゃなくなっていたものを、しばらくそう思い込んで握ったままでいた。
 その痕が、どちらにも残るくらい。
 けれどちょっと冷静になって考えると、このまま握り締めているとこの先現れるはずのもっと大切なものが掴めないなと思った。
 次の大切なものをそう認識してから手を離していたら、遅いのだ。
 そんな答えに初めて行き着いた。

 両手が塞がっていても、片手が空いていても、わたしが欲張るのはきっと変わらないだろう。
 でも今はそれを通り越して、飢えているとは。
 これはもう、寂しさを大きな声を出して表現せねばなるまい。

 わおーん。
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by fastfoward.koga | 2008-11-17 21:46 | 一日一言 | Comments(2)
Commented by zuk044 at 2008-11-17 23:22
ぱおーん。
Commented by fastfoward.koga at 2008-11-18 19:15
芳さんへ
あ、ゾウだ。
負けずに、わおーん。