言霊の幸わう国

冬空ため息

 ここのところ、ため息が出ることが多い。
 どちからというと自分のことよりも、他人のことにおいて。
 厄介だ。
 嫌は嫌だけれど、自分に降りかかることならなんとかしよう、やるしかないと思えるのだけれど、他人が関わることだとこれがまた難しい。

 あれもこれもと夜道を考えながら帰ってくると、自分の中に燻り点在している問題に重いため息が出た。
 バスを降りてうちまで歩く道すがら、その重さに飽き飽きして空を見上げた。
 探すまでもなくそこにあったのはオリオン座で、その姿にあぁ空はすっかり冬なのだなと思った。

 小学生の理科の授業で初めて教えてもらった星座が、オリオン座だった。
 それからずっと冬は、カシオペアとそれだけは見つけると形を視線でなぞった。
 星は、ただの点。
 でも、今は見つけた一瞬だけでもきもちがひゅんと小学生のときと同じになる。

 道の真ん中で止まり、今わたしが頭を思い悩ませていることもみんな点のように思っているけれど実は線で結べて、解決への糸口はそれぞれではなくひとつなのかもと考えたりした。
 そう問うてみても、空が星が答えるわけではない。
 でも見上げたままで吐く息は、さっきほど重くはない。
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by fastfoward.koga | 2008-11-22 23:06 | 一日一言