言霊の幸わう国

渇望

 最近、怖ろしいほどよく眠る。
 まだ寝るか、まだ寝るか、と自問しながら、まだ寝られると夢の中で自答している。
 そんな調子だから、休みの日はほとんどうちで、いやうちの中のそのまたふとんの中で過ごしてばかりだ。

 だからなんだろうなー、ブログに書くことも思いつかない。
 と、呟くことが多い。
 でも実のところうちで1日過ごしていようがいまいが、書くことも見つからなければ、書く意欲もわずかしか湧いてこない。
 事実。

 夏の旅から帰り、旅へ出るきもちにならなかった。
 トーキョーの友人宅へ行く、名古屋へライブを見に行く、といったことで出かけることはあっても、それはやはり旅とは異なり、いつもの突き動かされるようにして出てくる旅への意欲は自分の中にあまり感じられなかった。

 なぜかここにきて、旅立ち方を忘れてしまった。
 どうせなら、うちへの帰り方を忘れるほうがいいのに(なんて、ちょっとだけ)。

 でも昨日、ふと眠る前に旅に出るかという気になった。
 それは、とりあえずこれから蒔く種を手にしたといったところか。
 だから、まだいつ、どこへ、もしかしたら誰とということは具体化されてはいない。
 ただベクトルが旅へ向いた。

 書くことがない、書く気にならないのは、わたしの中のなにかが腐乱し始めているからだ。
 月並みだけれど新鮮なものを送り込まないと、このまま誰にも気づかれぬうちに朽ちてゆくだろう。
 そんなふうに自分をつまらない人間にしたくはない。

 旅がしたい。
 それも寂しくない旅。
 旅をしながら誰かを思い、思うことで終わる旅にはしたくない。
 そうやって自分のエネルギーをむやみやたらと消費するだけでは、明るいものはなにひとつ生まない。
 そういう思いは、思いやりでもなんでもないし。

 体の底からみなぎる力とその熱で、誰かを温められるくらいの自分でないとつまらない。
 自分なんてと不要な謙遜で、熱のない繋がりを持つのはもう嫌だな。

 あぁ、涙が出るほど旅がしたい。
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by fastfoward.koga | 2008-11-26 22:02 | 一日一言