言霊の幸わう国

対峙

 街の景色が変わってゆくことに気づくと、あぁ写真に収めておきたいなと思うことがある。
 この間も大阪の御堂筋の横断歩道で、鮮やかな黄色のイチョウ並木を見てそう思った。
 でもいつも携帯のカメラを作動させることもなく、わたしはその場を立ち去る。
 どうやっても今自分が感じたままを残せるわけがないという思いと、どうやったらこの景色を言葉にできるだろうかという思いでいるからだ。

 歩道橋を下りるとき、脇に立つイチョウの木がちょうど目の高さにきた。
 見上げるイチョウとはまた違った趣で、そこでも頭に写真をという思いが湧きあがった。
 でもそれは、自分のすることではない。
 という気が、した。

 あーっというきもちになったら、それを書く。
 自分が納得する方法はそれしかない。
 撮るでもなく、描くでもなく。
 書く。

 と、きもちを改めた。
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by fastfoward.koga | 2008-11-30 21:17 | 一日一言