言霊の幸わう国

もうちょっと甘く

 20時過ぎ、仕事を終えて会社を出て歩き始めると、ドッと疲れを感じた。
 体が重く、そのくせ芯の部分は熱があって、あー電話したいなと思った。
 いや正確には、声が聴きたいなと思った。
 それは誰のというわけでもなくそう思い、そう思うことはそうはなく、珍しいことを思ったなと、とりえずいつもの電車に乗れるよう歩を緩めることなく歩き続けた。
 
 お腹がすいたとうちに帰ったけれど、夕飯では少し物足りず、今チョコレートを口に入れた。
 きもちがちょっとだけほわっとする。
 でももうちょっとと、脳かきもちか、甘さを欲している。

 ずっと以前に読んだ新聞の記事に、女優乙羽信子のことが書かれていた。
 印象に残って、捨てずにとってある。
 忘れられないのは、自伝の中で書かれていたという言葉。

「好かない男が山ほどの砂糖を運んできても、好いた男の塩のほうが甘い。」

 甘いにも、いろいろある。 
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by fastfoward.koga | 2008-12-24 22:43 | 一日一言