言霊の幸わう国

パイオニア

 この数日、寝る前に友人K嬢から借りた「Number」を読んでいる。
 借りた雑誌は2冊で、両方とも2008年7月に引退した野茂英雄の特集だ。

 寡黙なこの人がいったいなにを考えて投げ続け、どんな決断をして引退に至ったのかに興味があった。
 当時タブーを犯したと言われたメジャー挑戦、その後新天地を探し求めてた移籍の数々。
 彼には常に信念があり、彼自身と彼と関わった人たちの口から出る言葉に、それがほんとうに揺らぎのないものだったということを思い知らされる。

 印象に残ったのは、「野球がすきなのではなく、野球をすることがすき」だと言っていたこと。
 そして引退を決めた一方で、「悔いが残る」と名言したこと。
 何年経っても「野球をすることがすきだ」というぶれない芯を持っている人でも、最後は人だということなのか。正直に「悔いが残る」と言うところに、この人のすごさを逆に感じた。

 読んでいて、なんでも1番上になるのは嫌ですぐ2番手を選んでしまう自分の甘えが恥ずかしくなった。
 彼の今までの功績は、もちろん文句なく素晴らしい。
 けれど、彼はこれでで終わるような男ではない。
 この先も今までとは違うアプローチで野球と接することで、また違うものを創り上げてゆくのだろう。

 そんな背中を人に見せられる人は、そうはいない。
 またもや背筋が伸びる思い。 
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by fastfoward.koga | 2009-01-21 20:49 | 一日一言 | Comments(2)
Commented by hanautaco at 2009-01-25 11:25
思い出します。「悔いが残る」と言ったときの彼の顔を。
その言葉どおりの、晴れ晴れしない寂しさを纏った表情は
心ここにあらずといった感じでした。
もっともっと野球がしたかったんだなぁ・・
違うかたちでチャレンジし続けるであろう彼をその背中を、応援せずにはいられません。
Commented by fastfoward.koga at 2009-01-25 20:10
ハナウタコさん、こんばんは。
そう雑誌には書かれてました。
ほんとうは続けることができるならそうしたいけれど、観ている人を楽しませるパフォーマンスができないと思ったから引退することにした、と。
引き際は人それぞれですが、彼らしいような気もします。