言霊の幸わう国

列車旅を楽しむには ~四国春旅

 徳島の夜が明けた。
 前日寝る前に何時に起きるか悩みながら睡眠をとり、8時過ぎに起床。
 ホテルで無料の朝食を軽く食べ、徳島駅発9時48分の列車に間に合うようかなり余裕を持ってチェックアウトをした。
 ほんとうは早起きしてホテルのそばの城山あたりもぶらっとしてみたかったけれど、ギチギチのスケジュールは結局あとでツケがくるとやめておいた。
 ここを訪れるのは今回が最後ではない。今度来たときに楽しみを取っておこう。
 迷ったら、そう思うことにしている。

 徳島駅には、出発時間の20分ほど前に到着。
 わたしなりの列車の旅の掟で、始発の列車に乗るときは早めに駅に向かうことにしている。
 それはなぜかというと、列車旅を楽しめる席を早めに押さえるためだ。
 直射日光が当たらなくて人の出入りの気にならない、しかもトイレがそう遠くない席。
 トイレって? 、とローカル列車に乗らない人は不思議に思うかもしれないが、これが結構重要。
 ローカル線を旅しようと思うと平気で数時間列車に乗りっぱなしになり、トイレに行きたいと下車すると次の列車は1時間あとなんてことはザラだ。
 そして列車旅のときは、荷物が大きいので席に置きっぱなしで貴重品だけ持って行くことになるためそう遠い場所に座るのはなと、付かず離れずの席を選ぶのだ。
 そんな自分なりのこだわりのある席を確保するためには発車ギリギリではならぬと、いつも早めの行動を心がけている。

 改札前のキオスクでおにぎりを2個と飲み物、チョコレートを買ってすでにホームに停車していた列車に乗り込んだ。
 今日は乗り継ぎの関係でお昼を食べるタイミングがないので、食料は必需品。
 それでなくてもお腹がすいたりすることもあるから、チョコレートの類は持っていておくとさらに安心。
 わたしの中では、ローカル列車の旅は不便さを楽しむものだけれど、チョコレートのようにちょっとしたプラスがあると小さな幸せを感じられる。
 それも楽しみのひとつだったりする。

 窓際の席に座り、横にリュックを置く。
 時刻表をリュックの外ポケットに差し、文庫本は膝の上に。
 これで準備は整った。
 いつ列車は発車してもいい。

 まだ動かない窓の外を1度眺め、わたしはお腹の底から湧き出るあの列車旅の楽しさを思い出そうとしていた。
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by fastfoward.koga | 2009-04-28 18:36 | 旅行けば