言霊の幸わう国

マスク生活4日目

 新型インフルエンザは予想どおり、関西圏から広い範囲で感染が確認され始めた。
 今朝厚生省が地域の実情に合った対応が取れるようにという運用方針を出したけれど、だからと言って各企業が急に対応を柔軟路線に変更するとは思えない。
 社内では、マスク生活がいったいいつまで続くのか、毎日そればかりくり返して話題にしている。

 社内・通勤だけに及ばず、自宅でもマスクを着用するようにというお達しが出たのは水曜日のことだ。
 カラッとした晴れの日はまだいい。
 大人の対応として、やる。
 がしかし、だんだん湿度が高くなってくるとつらい。かなり、しんどい。

 駅までの道を急ぐ。
 打ち合わせで発言する。
 会議で資料の説明をする。
 いつもしていることが、マスクをしているだけで酸欠を招く。
 呼吸するたびマスクがペコペコ動き、どんなに大きく呼吸をしても充分な酸素は得られず、直に息を吸い込むありがたさをひしひし感じる。
 
 摩擦と蒸れるせいで顔は赤くなるし、化粧はしても甲斐ないし。
 あー、もういやだと何度も思う。
 でもマスクは外さない。いや、外せない。

 フロアの社員全員がマスクをつけて仕事している様は、確かにシュール。
 でも人はすぐに慣れるもので、社内でマスクをつけていない人を見かけたときに抱く感情は奇妙さ。
 あれ? なにがおかしいんやろ、と思案して、マスクをしていないからかということに気づく。
 電車でもマスクをつけていない人を見かけると、なぜなのだろうかと一瞬考える。
 隣には座りたくないなとすら思う。

 そういう慣らされた自分の感覚は、怖い。
 疑問を抱きつつも、結局自分は右へ習えをする人間なんだと思ってしまった。

 新型インフルエンザは、人間の本質を暴露する。
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by fastfoward.koga | 2009-05-22 20:40 | 一日一言