言霊の幸わう国

部屋で日暮れを過ごす

 忙しくても休みはある。
 でもいろんなことをぼんやり考える時間はない。
 というのが、ここ数週間の様子。

 今日もどうしようかと迷いながら、予定どおり『重力ピエロ』を見に行った。
 最近買ったワンピースを着て、ベスパに跨りビュンと近所の映画館へ。
 映画が終わったあとはいつものようにうまく現実世界に戻れないので、併設されたスーパーの本屋をぐるっとひと回りして帰ってきた。

 天気は下り坂なのか、時折風が横から強く吹きつけた。
 今日はなんとなくスピード感覚が鈍く、減速がいまいちスムーズにできなかった。

 部屋に戻ってからは、出窓のロールカーテンを開けて曇った空を見上げた。
 あご下には淹れたばかりのミルクティが入っているマグカップを置き、陽が暮れるまでにうちに帰ってきて、部屋で陽が暮れるのを待つのは久しぶりだということを思い出した。
 夕陽は見えないだろうけど、テレビもラジオもつけず音楽もかずに過ごすことに決めた。
 今は眠気もないから、うとうとすることもないだろう。

 最近思考のスイッチの場所がわからなくなって、物事を深く考えることができない。
 暗がりの中であるはずの場所を手探りしているけれど、一向に触れられない。
 どうしようかなどうしようかなと、時間だけが過ぎてゆく。
 ホームで通過する列車を見送ってばかりで、次の場所へ行きたいのに目の前に列車が止まらない。
 サイコロに止まれの目はないはずなのにな。
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by fastfoward.koga | 2009-06-03 17:20 | 一日一言