言霊の幸わう国

6月の巻

1  村上春樹   1Q84 BOOK1
2  村上春樹   1Q84 BOOK2  
3  村上龍     はじめての夜 二度目の夜 最後の夜 ※
4  谷川俊太郎  谷川俊太郎の33の質問 
5  夏目漱石   夢十夜 他二篇 
6  江國香織   つめたいよるに ※ 
7  夏目漱石   坊ちゃん  
8  向田邦子   あ・うん ※   
9  ベルンハルト・シュリンク
            朗読者  
10 横山秀夫   ルパンの消息 
11 林真理子   コスメティック ※
12 北村薫     街の灯 ※


 レポートや課題で忙しいはずなのに、気づくと昨年を上回るハイペースで読んでいます。
 なんでかなあと考えてみると、自分なりにヒントを求めて貪ったからだという答えに行き着きました。
 考えるヒントを求めて『33の質問』を買いに走り、朝日新聞の書評のいちコーナーに感化され『あ・うん』を読み返し、短い文章を書くために『夢十夜』を何度も読み返し、『つめたいよるに』でリズムを掴もうとしたり。
 一方では考えることにも書くことにも行き詰って、なんにも考えずに読めるものがほしいと手に取ったものもあります。
 なんにせよ、わたしが本に求めるものは多いということですね。

 高校生のころから本腰を入れて本を読むようになって幾年月が経っています。
 ここで何度も本を読み返す楽しさについては書いていますが、うれしいかな悲しいかな、自分が歳を重ねて読み取れるものがあります。

 村上龍の『はじめての夜 二度目の夜 最後の夜』は、20代後半に初めてそれから読み何度か読み返していますが、今回ほどラストシーンに射抜かれて声を上げたことはありませんでした。
 物語には40代のかつて中学の同級生だった男女が登場します。
 まだわたしはその歳に到達していませんが、描かれている男女の特に女性の背景が今回特に鮮明さを帯びて見えました。
 前回と今回の間にあったもの、それを思い出そうとして、途中で意味がないとやめましたが。

 そして、映画化もされた『朗読者』も同じような意味で何年後かに読み返したときに同じようなことを感じるような気がする作品でした。

 本が人を豊かにしてくれるというような言葉をどこかで聞いたことがありますが、器となる自分が受け止められるだけのものを持っていなければ豊かさなど感じないのだと、思いました。
 本からなにかを与えられたと思えるには、それだけの時間の使い方をしていなければならないのでしょう。
 きっと。
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by fastfoward.koga | 2009-07-05 20:16 | 本の虫 | Comments(0)