尾道里帰り ~裸足になる
2009年 07月 10日
薄く陽が射す金曜日。
9時半ごろ支度を終えてホテルを出た。
駅のロータリーまで来たところでデジカメを持ってくるのを忘れたことに気づき、どうしようかと朝食代わりの豆乳をストローで飲みつつ一瞬躊躇したものの結局取りに戻った。
携帯も結構画素高いしなと思ったのだけれど、取りに戻って正解。
久しぶりに雨の降らない尾道で、気づけば坂道に階段か道端で目の合った猫の写真ばかりを撮っていた。
尾道に行ってすることと言えば、時間が許す限り古寺巡り。
そのときの気分によって尾道駅に近い西側から回ることもあれば、天邪鬼精神を発揮して東から巡ったりする。
最近はお昼をどこで食べるか、もしくは千光寺さんに何時ごろお参りするかでスタート地点を決めていた。
今回は尾道ラーメンを食べようと決めていたので、いくつか挙げた候補のお店が近い東側から巡ることにした。
駅から遠く離れた1番東にある海龍寺までは、ぶらぶらと商店街のアーケードの下を歩いた。
新しいお店がないか、見知ったお店はあるか、そんなことを確認しながらぶらぶら。
相変わらずシャッターが下りたままのお店もあるものの、そう寂しさは感じなかった。
海龍寺からよっしゃと気合を入れ、えっちらおっちら坂を上り、階段を下り。
たいてい旅では一方通行で、後戻りするのがもったいないと先を急いでしまうのだけれど、今日ばかりは行き慣れた場所。
行きつ戻りつでいいやん、と余すところなく満喫した。
ただひとつ、欲張りすぎてばてないように。それだけ気をつけた。
平日の尾道は、観光客らしき人はそういない。
ときどきお寺ですれ違う人と挨拶をすることはあったけれど、基本的にはひとりでお寺や神社の静寂を楽しめた。
ぼおーっという汽笛の音と山陽線を走る電車の音が、心地よく町に響いた。
映画『転校生』で登場した御袖天満宮の階段では、長い石段のてっぺんに腰掛けて靴を脱いだ。
それだけで歩き疲れと窮屈さから開放されて、一気に体がほぐれた。
昼過ぎから薄曇になったせいか日陰はひんやりして、靴下も脱いでしまえと裸足になった足の裏にはそよそよと吹く風が当たっていた。
石段下には誰の姿もなかったので、しばらくひとりそうして座っていた。
わたしは、昔から行き詰るとよく空を見た。
それは抱えている閉塞感を開放したかったからの行動で、遮るもののないところ、見晴らしのいい場所でしばらくぼうっとするといつも少しきもちが落ち着いた。
きっと尾道がすきなのはそういうことなんだろう。
展望台も嫌いではないけれど、ちょっと坂を上っただけで町を見下ろせるというさりげなさが大仰でなくていいのだ。
そんなことを、あっちこっちで再認識。
足元は多少急いでも、きもちはのんびりのびのび。
9時半ごろ支度を終えてホテルを出た。
駅のロータリーまで来たところでデジカメを持ってくるのを忘れたことに気づき、どうしようかと朝食代わりの豆乳をストローで飲みつつ一瞬躊躇したものの結局取りに戻った。
携帯も結構画素高いしなと思ったのだけれど、取りに戻って正解。
久しぶりに雨の降らない尾道で、気づけば坂道に階段か道端で目の合った猫の写真ばかりを撮っていた。
尾道に行ってすることと言えば、時間が許す限り古寺巡り。
そのときの気分によって尾道駅に近い西側から回ることもあれば、天邪鬼精神を発揮して東から巡ったりする。
最近はお昼をどこで食べるか、もしくは千光寺さんに何時ごろお参りするかでスタート地点を決めていた。
今回は尾道ラーメンを食べようと決めていたので、いくつか挙げた候補のお店が近い東側から巡ることにした。
駅から遠く離れた1番東にある海龍寺までは、ぶらぶらと商店街のアーケードの下を歩いた。
新しいお店がないか、見知ったお店はあるか、そんなことを確認しながらぶらぶら。
相変わらずシャッターが下りたままのお店もあるものの、そう寂しさは感じなかった。
海龍寺からよっしゃと気合を入れ、えっちらおっちら坂を上り、階段を下り。
たいてい旅では一方通行で、後戻りするのがもったいないと先を急いでしまうのだけれど、今日ばかりは行き慣れた場所。
行きつ戻りつでいいやん、と余すところなく満喫した。
ただひとつ、欲張りすぎてばてないように。それだけ気をつけた。
平日の尾道は、観光客らしき人はそういない。
ときどきお寺ですれ違う人と挨拶をすることはあったけれど、基本的にはひとりでお寺や神社の静寂を楽しめた。
ぼおーっという汽笛の音と山陽線を走る電車の音が、心地よく町に響いた。
映画『転校生』で登場した御袖天満宮の階段では、長い石段のてっぺんに腰掛けて靴を脱いだ。
それだけで歩き疲れと窮屈さから開放されて、一気に体がほぐれた。
昼過ぎから薄曇になったせいか日陰はひんやりして、靴下も脱いでしまえと裸足になった足の裏にはそよそよと吹く風が当たっていた。
石段下には誰の姿もなかったので、しばらくひとりそうして座っていた。
わたしは、昔から行き詰るとよく空を見た。
それは抱えている閉塞感を開放したかったからの行動で、遮るもののないところ、見晴らしのいい場所でしばらくぼうっとするといつも少しきもちが落ち着いた。
きっと尾道がすきなのはそういうことなんだろう。
展望台も嫌いではないけれど、ちょっと坂を上っただけで町を見下ろせるというさりげなさが大仰でなくていいのだ。
そんなことを、あっちこっちで再認識。
足元は多少急いでも、きもちはのんびりのびのび。
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tabikiti at 2009-07-11 16:14
御御足の綺麗なこと~
木の樹齢が動物より長いのは
天を仰ぎ地に根をはって生きているからやそうです~
木の樹齢が動物より長いのは
天を仰ぎ地に根をはって生きているからやそうです~
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fastfoward.koga at 2009-07-11 19:51
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hanautaco at 2009-07-13 15:57
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fastfoward.koga at 2009-07-14 20:44
ハナウタコさん、こんばんは。
尾道は間違いなく平日です!
土日は高速が安くなってるので四国からの観光客が多いそうです。ハイ。
雨の尾道もいいんですけどね、猫に会うためには晴れじゃないと!
足は白いんですけど、顔は黒いんですよー。はっはっは。
期待させました(笑)?
尾道は間違いなく平日です!
土日は高速が安くなってるので四国からの観光客が多いそうです。ハイ。
雨の尾道もいいんですけどね、猫に会うためには晴れじゃないと!
足は白いんですけど、顔は黒いんですよー。はっはっは。
期待させました(笑)?
by fastfoward.koga
| 2009-07-10 20:37
| 旅行けば
|
Comments(4)