言霊の幸わう国

文字魂

 先日一緒に恐竜博物館に行った友人Y嬢とその息子Kから、誕生日プレゼントをもらった。
 ふたりの共同作品だとちらっと聞いていたので、一体なにが出てくるのかと包装紙を解いた。
 中から出てきたのは、サーモカップ。
 透明のボディは着せ替えができるようになっていて、もらったときにはY嬢が選んでくれた落ち着いたパープルに白い水玉の生地が収まっていた。
 そこに最近ひらがなを書けるようになったKがわたしの名を記してくれていた。

「が」の字が「こ」より大きい。
 でもそれが一生懸命さを表わしている。
 ありがとーと言うと、Kは照れくさそうにもじもじした。

 その文字を見ていうちに、小学校に行く前に自分がひらがなを覚えていたことをひゅっと思い出した。
 わたしは「え」と「ん」がなかなか書けなかった。
 一度書いた線をなぞって別のところへ線を書くのが、どうも納得できなかった記憶がある。

 今ではなんてことのないこと。
 初めは真似して書いて、次は見なくても書けるようになったとき、書けたと思った覚えがある。
 できなかったことができるようになる瞬間はいくつになっても、お腹のあたりがぐぐぐと鳴る。
 
 これから、字は丁寧に書こう。
 わたしが書く字はわたしの字なのだ。
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by fastfoward.koga | 2009-07-31 12:25 | 一日一言 | Comments(0)