言霊の幸わう国

尾道里帰り・番外編 ~鞆へ

 丸1日尾道を歩き回った翌日、荷物をささっとまとめてホテルを出た。
 支度が出来たらすぐ行動。これがわたしの旅のモットー。
 例え電車やバスの出発待ちでも、ホテルで時間を潰すのはいつももったいない気がしてしまうのだ。

 荷物を持って向ったのは尾道駅。
 在来線で福山まで20分ほど、そのあとさらに駅前から30分ほどバスに乗り鞆の浦へ。
 しまなみの島へ渡ろうかとも考えたけれど、どうせ帰りは福山駅から高速バスに乗るのだ。
 何度も耳にしつつも1度も行ったことがないその場所へ行ってみようと思った。
  
 福山駅からの道程、芦田川を左側に進めば進むほど景色は開いてきた。
 目的地はどんな場所なのか。
 小さなガイドブックに載っている情報だけではイメージができず、少しずつ細くなる道と行き交う車を見つめながらその先が気になって仕方なかった。
 芦田川は途中から見えなくなり、手持ち無沙汰でバス停の読み方を確認していると、今度は海が現れた。
 防波堤には釣りをする人の姿も見え、あー、きたきたと思うとゆっくり走るバスがもどかしかった。
 
 終点でバスを降り、辺りをぐるぐる回る。
 ガイドブックの地図はざっくり過ぎるので、観光マップはないですかと船乗り場で訊ねてみた。
 地形を頭に入れないまま着いたので方向感覚がまったくわからず、しかも見所がどのあたりかも把握していなかったのでマップは必需。
 もらったマップで現在地、どちらから来たのか、行きたい場所はどこかを確認して、やっとひとごこちついたようなきもちになった。

 尾道で鞆の浦に行くと言うと、尾道よりあっちのほうがいいかもと言われることが多かった。
 わたしは尾道を里帰りだと思うくらいなので、そう言われてもなと思って聞いていた。
 が、しかし。行ってみてわかった。
 鞆の浦は、尾道とはまた違う古い町並みが広がり独特の空気が流れていた。
 どの場所でも感じたことのない思いが、もわもわと湧いてきた。

 ここは、すごいぞ。
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by fastfoward.koga | 2009-08-01 16:03 | 旅行けば