言霊の幸わう国

光の色

 昨日、大学構内から五山の送り火を見た。
 大文字、左大文字、舟形、妙、法が少し移動すれば見え、鳥居だけは角度が悪く見えなかった。

 いつものようにえっちらおっちら階段を上って上って上って。
 やっと見晴らしのいい場所まで来ると、汗がどっと流れ出た。
 でもしばらくの間出町柳でもらったうちわで扇いでいると、するすると汗は引いた。
 風に湿り気がない。
 ああよかったと、柵にもたれながら思った。

 20時になると、京都の街中からいくつも光が弾けた。
 一瞬自分がなにを見たのかわからなかった。
 でも次の瞬間、それが大文字に向けたフラッシュの光だと気づいた。

 少し時間をおいて、京都の山には文字や形にかたどられた火が灯された。
 人の思いが込められた火。
 明るく白っぽいフラッシュの灯とは違う、もっと熱さをもった橙の光。
 
 まだまだわたしには見たことがないものがある。
 見ないと、感じられないものもあるなあ。
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by fastfoward.koga | 2009-08-17 21:31 | 一日一言