言霊の幸わう国

光の色

 昨日、大学構内から五山の送り火を見た。
 大文字、左大文字、舟形、妙、法が少し移動すれば見え、鳥居だけは角度が悪く見えなかった。

 いつものようにえっちらおっちら階段を上って上って上って。
 やっと見晴らしのいい場所まで来ると、汗がどっと流れ出た。
 でもしばらくの間出町柳でもらったうちわで扇いでいると、するすると汗は引いた。
 風に湿り気がない。
 ああよかったと、柵にもたれながら思った。

 20時になると、京都の街中からいくつも光が弾けた。
 一瞬自分がなにを見たのかわからなかった。
 でも次の瞬間、それが大文字に向けたフラッシュの光だと気づいた。

 少し時間をおいて、京都の山には文字や形にかたどられた火が灯された。
 人の思いが込められた火。
 明るく白っぽいフラッシュの灯とは違う、もっと熱さをもった橙の光。
 
 まだまだわたしには見たことがないものがある。
 見ないと、感じられないものもあるなあ。
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by fastfoward.koga | 2009-08-17 21:31 | 一日一言 | Comments(2)
Commented by akari at 2009-08-18 17:29 x
五山の送り火、私もここから想像していました。
京都のイベントのなかで一番好きかもしれない。
何か遠くて近くて、寂しくて懐かしくてホッとして、な気持ちで、京都に住んでたとき見てました。私もまだまだ見たことないものっていっぱいあります。今はオーロラ、野生のイルカと鯨が一番見たいなぁ。・・・コガさんは今何が一番見たいですか・・・?
Commented by fastfoward.koga at 2009-08-18 22:12
akariさん、こんばんは。
実はわたしは五山の送り火が一番馴染みのないイベントで、まともに見たのは今回が初めてに近いくらいでした。
akariさんの言うとおり、あの遠さがぐぐっときます。それが今度は素朴さと相まって親近感として近さを感じさせるような・・・。

わたしはなにが見たいだろう。
(しばし思考)
オーロラ、見たいですね。
あとは日本各地のお祭り。
でも1番見たいのは、虹です。もう何年も見てなくて。

こうして考えると、わたしはもう1度見たいもののほうが多いかもしれません。