言霊の幸わう国

タイムテーブル ・・・8月26日(水)

★8月26日(水)
 -水戸散策-
 11:27 水戸駅発 ⇒(鹿島臨海鉄道)⇒ 12:38 鹿島神宮駅着   -鹿島散策(昼食)-
 14:40 鹿島神宮駅発 ⇒(鹿島線)⇒ 15:02 香取駅着
 15:26 香取駅発 ⇒(成田線)⇒ 16:09 銚子駅着
 17:07 銚子駅発 ⇒(銚子電鉄)⇒ 17:26 外川駅着
 17:38 外川駅発 ⇒(銚子電鉄)⇒ 17:40 犬吠駅着   -犬吠周辺散策-
 18:09 犬吠駅発 ⇒(銚子電鉄)⇒ 18:26 銚子駅着   -(夕食)


 8時過ぎにはチェックアウトし、リュックはフロントに預けたまま偕楽園に向った。
 好文亭は思ったより広く、黒光りした床板を靴下の足でツツツとなぞる。
 風通しもいいから、ここでごろんとなって本でも読んでうつつとするのもいいなあと朝からそんな想像をした。
 好文亭を出たあとは、少し迷ったけれど再び千波湖へ。
 乗りたかった白鳥を横目に湖沿いを歩き、また方向だけを頼りにこっちかな、あっちかなと駅向こうの弘道館を目指した。
 好文亭同様弘道館も人はまばらで、広々とした敷地を誰にも邪魔されずに歩き回り、ところどころで解説が流れるテープに正座で耳を傾けた。
 好文亭然り、弘道館然り、古い建物は青い空がほんとうによく似合う。
 先を急ぐけれど、名残惜しくて何度も振り返った。
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 ホテルでリュックを受け取ったわたしは、水戸駅から鹿島大洗線に乗車。
 車内は思ったより混んでいたが、大洗駅でどっと下りるのだろうと思っていたら予想通り人はぐっと少なくなった。
 窓際の席で、陽射しをよけながら外の景色を眺めていた。
 眠るきもちよさより、こんなところで眠るのは、というもったいない精神が勝ったのだ。
 途中、北浦湖畔駅で電車が停車したときは、今度はここで途中下車するために来ようと思うほど眺めがよかった。
 誰も乗り降りしないひっそりした駅。
 なんにもしないでホームのベンチから北浦湖を正面に見るところを想像したら、それだけでふわっといいきもちになった。
 電車は緑のトンネルをいくつも走り抜けてゆく。
 ときどき射す光は、わたしに自分はまだまだ旅をするのだと胸を熱くさせた。
 この旅が終わっても、と光は次の旅へ導くのだ。

 鹿島臨海鉄道を満喫したあとは、鹿島神宮駅で下車。
 リュックを背負って10分ほど坂道を上り参道へ辿り着くと、参拝よりもとりあえずお昼だと1軒の古いお蕎麦屋さんに入った。
 そこは室町時代に創業したという歴史のあるお店で、でも店内には誰もおらずひとりテーブルに腰掛け蕎麦を待った。
 どんなもんかなとやってきたお蕎麦に箸を伸ばすと、お蕎麦もさることながらつゆのおいしさに呻った。
 今回の旅ではひとつ気をつけていたことがあって、おいしいものをいただいたときには素直においしかったですとお店の人に伝えるようにしていた。
 このお蕎麦屋さんでも調理していたと思われる女性に、レジのところでそう声をかけて外に出た。
 さあ腹ごしらえもすんだからと、リュックを背負いなおしていざ参拝。
 笠間稲荷の凶から逃れるべくおみくじを引くと、今度は大吉だったので大きく胸を撫で下ろした。
 広い境内を隈なく回り、鹿島神宮駅に戻って昨日お会いした桔梗さんとRyoくんに再会。
 近くの実家に戻られていたふたりと合流して、延方駅まで束の間ひとり旅から開放された。
 Ryoくんは電車初体験で、始発だった電車に出発しようよとくり返しながらもおとなしくシートに座っていた。
 その姿は微笑ましく、ああ人はこんなふうに初めての体験を重ねてゆくのだなと考えると、今すごいことに自分は立ち会ったのだなという思いが湧いてきた。
 延方で名残惜しくふたりと別れ、鹿島線から成田線を乗り継ぎ、今宵の宿がある銚子へ。
 実は途中から喉が渇いて仕方なかったのだけれど、お財布の中は万札しかなく、乗り換えの香取駅は売店も駅員さんもいないため我慢して銚子まで耐えた。
 今までこんなことはなかったので、次の旅から小銭は取っておかないといけないなと旅の教訓として肝に銘じた。

 銚子ではホテルへチェックインし、一旦荷物を下ろして喉を潤してから銚子電鉄に乗車。
 今回乗りたかったローカル線のひとつで、夕方だというのに1日乗車券まで購入した。
 とりあえず銚子駅から終点の外川駅へ行き、折り返してから犬吠駅で下車。
 そこからぶらぶら歩いて、地球の丸く見える丘展望館へ。
 近道と書かれた道を行くのだが不安になるような砂利道で、でも旅にこんなことは付き物だと足元でじゃりじゃり音を鳴らして歩き続けた。
 やっとのことで辿り着いた展望館は、最上階でその名のとおり水平線を視線で追うとラインが丸く見えた。
 西の空には沈みゆく太陽、風に吹かれているとあっという間にその陽は傾き始めた。
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 日没を見届けると寂しいきもちになるような気がして、なにより、陽が暮れてからだとあの近道を歩いて戻るのは危ないなと、もう少しというきもちを残すくらいがいいと展望館をあとにした。
 案の定、犬吠駅では待っていた電車が滑り込むときにそのライトが眩しく感じられるくらいになっており、暗い中を走る銚子電鉄は行きとはまた違う顔を見せた。
 ガタゴト揺られながら、ああわたしはこれから帰るのだな、と思う暗さが心地よかった。
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by fastfoward.koga | 2009-09-04 14:07 | 旅行けば