言霊の幸わう国

水面に浮かぶボートのように歌を聴く

 くるりがデビュー11周年を飾る10月21日に、トリビュートアルバムが発売されることになった。
 そのニュースにPCの前で小躍りし、詳細をHPでチェックすると、これまた胸躍るようなメンバーが参加していた。

【アーティスト/楽曲】 五十音順 全16アーティスト

anonymass/赤い電車
andymori/ロックンロール
奥田民生/ばらの花
キセル/Old-fashioned
木村カエラ/言葉はさんかく こころは四角
世武裕子/東京
曽我部恵一/さよならストレンジャー
高野寛/ワンダーフォーゲル
二階堂和美/宿はなし
ハンバートハンバート/虹
Fantastic Plastic Machine/ワールズエンド・スーパーノヴァ (FPM EVERLUST MIX)
MASS OF THE FERMENTING DREGS/飴色の部屋
松任谷由実/春風
矢野顕子/Baby I love you
LITTLE CREATURES/ハイウェイ
9mm Parabellum Bullet/青い空


 ユーミンに、奥田民夫に、もちろん矢野顕子。
 それぞれみんないい曲選ぶわーと、ひと通り目を通したあと、そこに最近気になる人の名を見つけた。

 その人の名は、昔から知っていた。
 わたしがその人ことで1番印象に残っているのは、かつてブレイクする前のミスチルの桜井さんとその人が雑誌で対談したとき、インタビュアーから「無人島に持っていくなら」と聞かれたときのことだ。
 桜井さんは「恋人」、その人は「大工道具」と答えた。
 あまりの回答の差に、自ら色気がないな、というようなことを言っていた記憶がある。

 そう、あれから十数年経っていても、その人から色気やセクシャリティはあまり感じない。
 その代わり、どこか俗世離れした空気、穏健さ、清澄さを、今でも感じる。
 
 その人の名は、時折雑誌などで目にしていた。
 でも声を久しぶりに聴いたのは、K嬢から借りた『BOOMANIA』でのことだ。
 変らぬ、いやもっとまあるく包み込むようになったと感じる声と、ほんのわずかな間合いから作られるその歌の世界に、一瞬で酔いしれた。
 それから何度も、今も、リピートして聴いている。

 聴いていると、目を閉じたくなる。
 閉じると、瞼の裏の明るさが気になって、顔を手で覆うようにしてしまう。
 どこかに行けそうで、連れては行ってもらえないジレンマ。
 ずっと聴いていたのに、聴いているとどこにも行けずじりじりする。

 その声に、恋焦がれている。

 その人が、今度くるりの曲を歌う。
 曲は『ワンダーフォーゲル』。
 きっと今聴いている『からたち野道』と違う世界なんだろうな、と思うと楽しみで仕方ない。


 おまけ : 懐かしさいっぱいで(↓)。


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by fastfoward.koga | 2009-09-10 20:55 | 一日一言