言霊の幸わう国

月は遠くに 宿はなし

 この数週間、「京都学」という課題のレポートのために近世の京都に纏わる文献を読み漁った。
 いつのころからか京都という街について考え始め、自分がこの地に生まれ関わることがずっと前から決まっていて、ここにいることがたいそう価値あることのように感じるようになっていた。
 京都、キョウト、きょうとと文字を追いかけているうちに、ふと先日の音博のアンコールで聴いたくるりの『宿はなし』が無性にまた聴きたくなった。
 同時に、どうにもこうにも読み進まない課題本を投げ出して、吉田篤弘の『針がとぶ』を読んでいたら、ふと今夜が十五夜だということを思い出した。
 窓を開けると、ひやりとした風が吹き込んできた。
 ベランダに足を投げ出し空を見上げる。
 雲に隠れて見えないかと思ったら、ちょうどてっぺんあたりに光が見えた。
 ときどき薄く雲がかかるものの、その丸さは確認できる。
 でも思ったより遠く、思い出すのが遅い自分を責めずに月をなじった。
 背中からは、リピートにしている『宿はなし』。
 実直に歌う岸田くんの声が、秋の空気に溶ける。
 わたしはまだ今夜も、半袖で眠る。
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by fastfoward.koga | 2009-10-03 23:44 | 一日一言 | Comments(2)
Commented by tabikiti at 2009-10-04 11:12
そろそろ
長袖にしませう^^
Commented by fastfoward.koga at 2009-10-04 19:35
太美吉さん、こんばんは。
暑いんですよ、長袖。
1度着て、また半袖に戻したんです。
部屋が西南向きだからか、昼からの陽射しで部屋がもわっとしてるからでしょうか・・・。

なので、今晩もまだ半袖でっす。