言霊の幸わう国

リトルガール

 先日、会社帰りの電車の中でかわいい女の子を見かけた。
 かわいい、と言っても、テレビにで出てくる子役のような完成されたかわいらしさではない、どこか惹きつけられるような魅力をわたしは感じた。
 たぶん2、3歳くらいで、目は一重で、まだぷくぷく感がたっぷりある子だった。

 子供はどんな子もかわいいと思う。
 しぐさや表情を見ていると、ほほえましい。
 でも、その子は、そんなふうにいつも子供を見たときに感じる以外のなにかをもっているような気がした。

 女の子は、初めはとなりにすわっている学生の男の子のマンガを覗き込んでいた。そして男の子が読み終わってマンガを閉じてしまうと、前の方をぼんやり見つめながら何かを考えているようだった。
 その表情は、子供がよくやる自分の世界に入り込んだときのそれとは異なっていて、ついさっきあった心に残るできごとをふと思い出している、そんな顔をしていた。

 どこから見ても子供なのに、思いに浸るその表情はいっちょまえの大人みたい! と惹きつけられた魅力に気づいたわたしは、すごくうれしくなった。
 もっとその子を見ていたいし、できることならおしゃべりしてみたいとさえ思った。

 わたしもぼんやりとなにかに気をとられているとき、あんな表情をしてるのだろうか。
 なんだか、あの小さな女の子に「魅力」を教えてもらったような気がした。
 天晴れ、ですわ。
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by fastfoward.koga | 2005-03-29 00:37 | 一日一言