言霊の幸わう国

ごわごわ

 なにがあったというわけでもないが、今夜はきもちがごわごわしている。

 1時間ほど前に雨が降り始めた。
 雨音に気づいたとき、犬がなにかに気を取られて急に足を止めるように、わたしもそれまでの思考の流れがストップした。
 耳を澄まして音を追いかけたけれど、じわっと胸に沁みこむようなものは感じなかった。
 そこで自分がなにか期待していたことに気づいた。

 それでもお風呂上りに湯冷めするというのに、窓を開けて雨音を聴いた。
 湿った景色、匂い、音。
 今日の雨は特効薬ではないらしい。

 こういう夜はたまにあるのだ。
 朝から夕方、夜の入口までなんてことなく過ごしてきたのに、階段を踏み外したようにひとり部屋で落ちる日が。

 今胸からせり上がってくるものを吐き出せたら楽やのにな、と金魚さながら口をぱくぱくさせてみる。
 でも出てくるのは、深い息だけ。
 そこで吐いてばかりだと、胸を押し上げるようにして鼻から息を吸い込むと少し楽になった。

 今日は1日中考えごとをしていたから、頭がパンクしそうだときもちが先に反応したのだろう。
 労わって労わって。
 過信は禁物。
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by fastfoward.koga | 2010-01-20 23:32 | 一日一言