言霊の幸わう国

やっぱりすき

 無性にただ楽しんで読める本がほしくなり、昨日会社の近くの古本屋さんに立ち寄った。
 久々に店に足を踏み入れると、以前とはレイアウトが変わっていた。
 文庫本などのスペースが小さくなっていたので少し戸惑ったけれど、すぐに目についた本があった。

 1度棚から抜き出しぱらっと捲る。
 ひと回りして気に入ったものがなかったらこれを買おうと一旦棚に戻し、いやどんな文章なのかちょっと読んでみようとまえがきを読み、また棚に戻した。
 ひと通り目の前の棚を見てから、気になってまたその本を手に取った。
 結局そのままその本は手離さず、うちへと連れて帰った。

 帰りの電車では途中の駅までつり革を握り締めたまま、もう1冊買っていたミステリーを猛スピードで読んだ。
 うちに着いたところでは5分の3くらいまで読んでいたので、ブログを書いたあと読みきった。
 そして久しぶりに娯楽本を読んだ高揚感のまま、本命の1冊を開いた。

 出だしから吹き出すような、軽くて平坦で、でもとても読みやすい文章。
 本の後ろに記されていた経歴と、第1章で書かれた生い立ちから、飾らずに文章を書く人なのだとわかった。
 著者がそれまで辿ってきた時間や道筋や経験が、文章に表れていたことにとても好感を持った。

 ぱっと見でおもしろい本を選んだなと自画自賛しながら、表紙から改めてページを捲り直した。
 そこで「装画 伊藤存」という文字を見つけ、飛び上がるほどうれしくなった。
 そりゃあ、ぱっと見でも惹かれたはずだ。

 本の内容もさることながら、自分がすきなものを別の形で出会ってもすきだと思えたことが単純にうれしかった。
 それだけで、雲が流れ青空が目の前に広がった。


追記 : 読んだ本は、千松信也の『ぼくは猟師になった』です。
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by fastfoward.koga | 2010-02-23 23:05 | 一日一言 | Comments(2)
Commented at 2010-02-28 01:08
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by fastfoward.koga at 2010-02-28 19:31
鍵コメ僕さん、こんばんは。
ご紹介ありがとうございます。
オザケンのチケットが先行で2度もはずれてしまい、諦めモードの今日この頃。
気になりますが、なんで深夜なんでしょう・・・。
きっとチョー朝型のわたしは起きていられないかも。

でも情報、ありがとーございまっす。