言霊の幸わう国

平気じゃないこと

 会社のセキュリティのドアの前。
 カードを挿入し、暗証番号を押す。
 そこに立ったままで、思考する。

 平気じゃないのに平気な顔をすることと、平気じゃないことをそのまま表に出すこと。
 どっちにもためらいや嫌悪感が生じ、平気じゃないことに出くわすと取捨選択を迫られる。
 
 今棒立ちになっているように、どっちにも傾きたくない。
 まっすぐのままがいい。
 と、ガチャっと開錠されたドアから中に入った。

 帰り道、暗いフロアで立ちんぼの自分を頭の中でリプレイした。
 そこでひとつ思いついた。

 どっちにも傾きたくないのなら、凛として立っているしかない。
 シャンシャンと鈴を鳴らして、背筋を伸ばして立つしか、ない。
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by fastfoward.koga | 2010-03-02 21:17 | 一日一言 | Comments(0)