言霊の幸わう国

 お給料日。
 銀行から下ろしたてのお給料を財布に、本屋へ出かける。
 今日は、ちょっとだけちょっとだけ、と自分に甘くし(嘘、いつもだ)、棚の間をゆっくり見て回る。
 いっちゃえいっちゃえ、とほんとうはハードカバーをばんばんばんとレジに積みたいところだけれど、1ヶ月という時間の長さを考えて本棚の前でもじもじする。
 遠慮のないときなら、気になった本は手にしてぺらぺらページを捲るってみる。
 でも今日は手を出す回数を減らし、控えめに。
 雑誌1冊と、文庫本2冊で、手を打った。

 買ってきた雑誌は、数日前立ち読みして気になっていた『BRUTUS』。
 今回の特集は「真似のできない仕事術2」で、最近特に仕事熱心なわけでもないくせに買ってみた。
 お目当ては特集に登場していた、漫画家浅野いにお。
 へー、こんな顔してるんだと、1度見たあとも気になっていたのだ。

 うちに帰ってから、さっそく浅野いにおのページを開く。
 もう1度顔をまじまじと見、ページを捲って衝撃。
 マンガを書いている姿を右後方から撮った写真に写っていた手の綺麗なこと!
 指が細く長く、まさにわたしこのみの手(そういえば、昔手の綺麗な人がすきだと言ったら、「五木ひろしの手が綺麗」と教えられ、ドン引きしたことがある。チョー余談)。
 そしてやはり働く手というのが、いいものだと思わせるのだろう。

 そこで、ふと思い出した石川啄木の歌。

「働けど 働けど わが暮らし 楽にならざり じっと手を見る」

 わたしもしっかり働きますか。
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by fastfoward.koga | 2010-04-20 20:29 | 一日一言