言霊の幸わう国

真夜中の電話

 夜勤を終えてうちに帰ると、まだ起きていたハハが、Y嬢から電話があったことを教えてくれた。携帯にかけると言っていたというのに着信がなかったので、なんだろうと思い、こちらから電話をした。
 Y嬢は1歳半になる彼女の息子がたくさん話すようになったので、声をきかせようと電話してくれたのだと言う。
 そして、話すこと1時間強。
 子供の話に、新居のこと、関西弁のこと、花見のこと。なんてことのない話を、久しぶりに電話で話した。

 携帯メールが当たり前になってから、電話をすることが極端に減った。
 数年前まではよくともだちと電話で話した。1時間なんて、あっという間だった。

 メールは確かに便利は便利だ。
 電話ほど時間を気にしなくてもいいし、ちょっと直接は聞きづらい、言いづらいことをメールなら伝えられたりできる。
 でも、タイミングがずれたり、思いをオブラートに包みすぎて肝心なことが伝わらないこともある。

 大学のころ、特に卒論を書いていたときは、毎晩のように神戸に住むともだちと夜中に長電話していた。
 同じゼミで、お互いの卒論のテーマはもちろん、実験につきあっていたので進捗状況もよくわかっていたから、煮詰まったときに「ちょっといい?」とよく電話をかけあった。
 初めは卒論の話をしているのに、どこか似たところのあるともだちだったので、小さいころの話や今興味のあることなど話題がそれてしまい、そっちの話に夢中になってしまうことがほとんどだった。
 なぜか毎回そんなパターンで別の話で盛り上がって、必ず途中で「なんでこんな話してるんだっけ?」と話の流れを復習するのがお決まりだった。そしてその話の流れに納得したり笑いあって、どちらかが疲れたり、眠くなると電話を切った。
 長いときは5、6時間も話したことがあった。

 Y嬢との電話を終えた後、ふとそんなことを思い出した。
 もう今は、そんなこともないな~。
 なんだかちょっとさみしくなった。

 たまには電話で話してみません?
[PR]
by fastfoward.koga | 2005-04-09 01:06 | 一日一言 | Comments(0)