言霊の幸わう国

月曜日の遅延証明

 人身事故で、今朝は会社に遅れた。

 眠りから覚めると電車は駅でもないのに完全に止まっていて、小さく聞こえる車掌さんのアナウンスに耳を傾けた。
 人身事故発生により、という言葉が初めに聞こえ、そういうことかとのんきにまた目を閉じた。
 でも、しばらくしても電車が動き出す気配はない。
 時計を見ると、間もなく8時半。
 毎日会社に一番乗りの先輩なら、来るのが遅いと気づくだろうから、メールを送っておいた。

 結局会社に着いたのは、9時5分。
 遅れたのはわたしひとりだったようで、フロアは何ごともなかったような月曜日の顔をしていた。

 ゴールデンウィークの前に、会社の人がこう言っていた。
「ゴールデンウィーク明けには、電車に飛び込む人多いで。」
 動かない電車の中で、その言葉を思い出していた。

 そう言えば、昔NOKKOもそんなことを歌っていた。
 あれは、『CRYING ON MONDAY』じゃなかったか。
 でもその歌詞よりも、当時のインタビューが思い出される。
 ニューヨークかどこかの、自殺者が多い日のことを話していたような。

 そう言えば、インタビューと歌詞つながりで、andymoriのセカンドアルバム『ファンファーレと熱狂』には、「人身事故」という歌詞が3回出てくる。
 そのことをどこかの雑誌で聞かれていたボーカル壮平は、「人身事故なんてよくあることで、歌詞にあってもおかしくない」というようなことを言っていた。
 読んだときはふーんと思っていたけれど、これからは人身事故と自分との間にあるものがちゃんと見える気がする。
 
 どうしてか眠くて眠くて仕方がない月曜の夜。
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by fastfoward.koga | 2010-05-10 20:40 | 一日一言