言霊の幸わう国

「週末は甲府にいます」  ~そわそわ列車がゆく

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 7月2日の金曜日、19時47分。
 わたしは甲府に向う特急の中にいた。

 少し早く仕事を終え、新大阪でY嬢と待ち合わせし、京都駅からK嬢が合流。
 ビールを飲みながら新幹線で静岡駅まで行き、在来線に乗り換え、甲府到着は19時59分。
 未踏の地と誕生日のそわそわで、初めて乗る身延線の車窓もゆっくり見ることもできずにいた。

 陽が落ちてからは、山間を走るせいで外は暗かった。
 でも甲府駅に近づいてくると停車する駅の感覚も短くなり、灯りがぽつりぽつりと見えてくる。
 さー、今度はお店でビールだ、ビールだと思っていると、案の定K嬢がひとりうつらうつらしている。
 目的地が近くなると寝てしまういつものその姿を、通路を挟んだY嬢と、気づかれないようにこっそり写真を撮った。

 雨にはあわずここまで来たから、できればめでたいこの今日1日、傘はささずにいたいなと願いながら、こどものように両手で覆いをつくって窓の外を覗き込む。
 1度目はY嬢に降ってないと伝えたけれど、席から見える運転席の窓にはついたばかりの雨らしき跡。
 再び暗い外を眺めると、ちょうど通過した踏み切り前に止まっていた車のワイパーはみな止まったまま。
 地面も濡れている様子はないから、きっと今ぱらっと降り出したのかも、と訂正した。

 おかげさまで甲府駅周辺は降っておらず、ホテルに辿り着くまで傘はささずにすんだ。

 荷物を持ったまま夕飯を食べる店を探し、3軒目でなんとか落ち着けた。
 ビールで乾杯して、ふたりからお祝いにカードやリクエストしたプレゼントをもらったりしていると、わーいと誕生日気分に浸るものの、未知の37歳はどことなく不安定。
 毎年自分で誕生日に旅へ出る準備をするせいか、新しい年齢への心構えは自然とできるのに、今年はなぜだか実感が湧かない。

 そういうそわそわも持ったまま、少し駅から離れたホテルへチェックイン。
 日付が替わって少ししてから眠ったけれど、夢は見なかった。
 ただ、誕生日も終わるの早いなあ、なんて思って目を閉じた。
 今はもうただの1日。
 そう考えているうちに、すとんと眠りに落ちた。
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by fastfoward.koga | 2010-07-12 21:59 | 旅行けば | Comments(4)
Commented by cool-october2007 at 2010-07-14 06:27
お、今回は甲府に旅立たれましたか!
実は今週末、僕も甲府行きを狙ってます。
シーズン真っ盛りの桃狩り……ですけど。
Commented at 2010-07-14 20:50 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by fastfoward.koga at 2010-07-14 20:56
coolさん、こんばんは。
ずうっと前に、coolさんが甲府か山梨に行かれたことがあったじゃないですか。
それが頭にあって、いつか行こうと思ってたんです。

coolさんは桃狩りで行かれるんですね。
わたしは「信玄桃」を、これだこれだ!と買って帰りました(笑)。
Commented by fastfoward.koga at 2010-07-14 20:59
鍵コメさん、こんばんは。
メッセージ、どうもありがとうございます!

・・・性格も清々しくなくっちゃなあと思います(笑)。
これからもどうぞよろしくお願いします。