言霊の幸わう国

憑依

 昨日、突然仕事を辞めたいと強く思った。
 朝起きたときからお腹の中でううっと唸り声がしていた。
 そこに耳をすまさないように顔を洗い、朝食を食べ、再び部屋に戻ったらベッドの上は起き抜けのまま。
 タオルケットをいつもどおりたたもうと手にした。
 立ったままそれができず、ベッドの上に座りこんでタオルケットを抱えた。
 このまま前に倒れこんだらもう会社には行けなくなると、寸でのところでタオルケットに顔をくっつけて耐えた。

 通勤の間中、ルーチン化していることは頭を働かせなくてもいいのだなと考えていた。
 いいんだか、悪いんだか。
 でも結局、仕事を辞めてどうするかということで頭はいっぱいだった。
 それだけ考えていたら、あっという間に会社に着いた。

 始業時間のチャイムのあと、とりあえず簡単なことから手をつけた。
 そうしていたら、風船に入れた空気が抜けたみたいに辞めたいなんてきもちはなくなっていた。

 この一連の流れの、原因も解決方法もどういうことかわかっている。
 だからたいしたことではないんだけれど、どうしてあんなに強く仕事を辞めたいと思ったのかはわからない。
 でも、これからも仕事してたら、こんなことまたあるんだろうなあという気はする。
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by fastfoward.koga | 2010-08-19 22:54 | 一日一言 | Comments(0)