言霊の幸わう国

俯瞰希望

 久しぶりに、夜の新幹線に乗った。
 空いているわけでも、ざわついていないわけでもないのに、耳栓をしているように車内の音が気にならない。
 清潔な空間と腰掛けたシートのフィット感に、安心する。

 メールを1通送信し、読みかけの本を開く。
 ひと駅目を通過したところで、しばらく外を眺める。
 読み取れないネオンサインを、流す。
 ごおっという走行音に、ふと新幹線ではなく飛行機に乗っている感覚を覚えた。

 離陸直前。
 もうすぐネオンサインは、斜め下に見えるはず。

 という錯覚を頭に描いたところで、自分が俯瞰したいのだと気づく。

 毎日、不満たらたらしたものはないけれど、このままでいいとも思えない。
 見えない壁で覆われた閉塞感。
 でも頭上がぽかりと空いていることは知っている。
 だからこその、俯瞰希望。

 羽はなくとも、まっすぐ上がればよいのだ。
[PR]
by fastfoward.koga | 2010-10-12 00:24 | 一日一言 | Comments(4)
Commented by asntbs at 2010-10-16 00:07
時に、俯瞰することは本当に大切だと思います。
でもそうすべきタイミングに、そうできない事が多いような気がします。

頭上が空いていることを知っている、それが大切なんでしょうね。
たとえ見たくないものが見えてしまう場合があるとしても、上がることはやっぱり大切です。
Commented by mohariza6 at 2010-10-16 08:35
例え<見えない壁で覆われた閉塞感。>があっても、
<でも頭上がぽかりと空いていることは知っている。
 だからこその、俯瞰希望。>なのでしょう。
壁は、ずっと上まで続いているとか限らず、途切れているはず・・・。
人生の壁にぶつかったなら、 fastfoward.kogaさんのように、
上から俯瞰する気持ちが大事と思います。
何か、違うもの(壁の向こう側)が、見えて来ると思います。


Commented by fastfoward.koga at 2010-10-16 22:50
asntbsさん、こんばんは。
昔から、行き詰ると空を見る癖があります。
最寄り駅は高架なんですが、駅へと電車が滑り込む寸前に高くなった場所から自分の家のほうに視線をやると、今でもほおっとするのです。

大概、息詰まって金魚みたいにぱくぱくしてから俯瞰したいと思うので、asntbsさんが言うようにそうすべきタイミングではないですね。やっぱり。
今もうちょっと、上に上がりたいです。
Commented by fastfoward.koga at 2010-10-16 22:57
mohariza6さん、こんばんは。
見えない壁に覆われた中で、俯瞰もできず想像するしかないときがつらいんですよねえ。
でもその想像がなければ、想像ができなくなったらおしまいだと思っているので、まだ寸でのところで踏んばれているのかもしれません。
自分を奮い立たせるのは自分しかいない。
そう思っているので、見えてくるまで踏んばるしかないですね。