言霊の幸わう国

最後に思い出す人

 わたしは信仰心はない、と思う。
 この神様にすがりたい、という特定な思いを抱く神はいないという意味で。
 でも、神社にお参りに行ったら、お賽銭を投げ、手を合わせることはする。
 ただお願い事はあまりしない。
 いつもはどこの誰だかわからない神と呼ばれる人に、近況報告をするような感じで、ただこちらの話を聞いてもらうのだ。
 そうして自分と向き合う。

 でも、もし神という人がいるならば。
 願い事をひとつだけ、と思っていたことがあった。
 それはすきな人を見守っていてほしいということだった。
 もうわたしはその人を見守ることができないので、代わりに見ててほしいという思い。
 そして、精進して生きていたら、死ぬ間際にその人に自分のことを一番最後に思い出してほしいと願っていた。

 今は、どうかな。
 当時そう思っていた人に、今はそこまでの思いはないけれど、いろんな、今まですきになった人の記憶の片隅に残って、人生を振り返ったときにふと思い出してほしいなとは思う。
 一番最後なんて贅沢は、もちろん言わないので。

 わたしは、どうだろう?
 その瞬間、一体誰を思い出すだろう?
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by fastfoward.koga | 2005-04-18 23:07 | 一日一言