言霊の幸わう国

古本とギョーザとメリークリスマス

 朝こっそり、気心の知れた主査に「会社に来るのが嫌で嫌で」とつい口にしたところで、自分のきもちが上がらない1番の理由が隣の席の上司にあることがわかった。
 昼休み、ネットで「あなたのストレスの原因は」という四択の心理テストで、「欲求不満です」という回答が返ってきて、見えなかったものが見えた気がした。

 クリスマスイブだと意識すると、拗ねてしまいそうなちっちゃい自分。
 それはつまらんと、帰りは昨年同様本屋に寄ることにした。
 でも、駅にあるワンフロアを広々使う本屋には行く気にならない。
 今はなんでもある懐の深さを自分は求めていないのだ。
 そこで向かったのは、ビルの2階にある小さな古本屋。
 ピッときたものは遠慮なくレジに差し出そう、そう決めて階段を上がった。
 狭い店内をくるりと回って、素直に手を伸ばした2冊の本をお買い上げ。
 そのうちの1冊、穂村弘の『いじわるな天使』は、帰りの電車できっちり読み終えてぱたんと閉じた。

 夕飯は、予想に反してギョーザ。
 申し訳程度にローストビーフがあるが、どう見てもメインはギョーザ。
 しかもハハは、ひとり遅れて食べるわたしのために新たに焼きたてを用意してくれると言う。
 焼き上がりは、この数年最高のデキ。
 中の具の熱さに気をつけてギョーザを口に運びながら、そう言えば最寄り駅の階段を降りながら、王将でギョーザが食べたいと思っていた自分を思い出した。

 ぐずぐずして、クリスマスカードもグリーティング切手も手元に残したままでため息をついたりしたけれど、なんかこれでいいのかも、と思う12月24日、23時35分。

 同じ空の下のあなたにも、メリークリスマス。
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by fastfoward.koga | 2010-12-24 23:37 | 一日一言