言霊の幸わう国

2月の巻

1  須賀敦子   須賀敦子全集第3巻
2  朝吹真理子  流跡
3  星野道夫   ぼくの出会ったアラスカ
4  モーパッサン
            モーパッサン短編集Ⅱ
5  小沢健二   うさぎ! 沼の原篇 中期


 昨年6月に行った小沢健二の奇跡のライブ。
 そこで買った『うさぎ!』のシリーズは、ちょびちょび寝る前に開いていましたが、当時は書いてあることが遠い世界のことのようで、なかなか読み進めることができませんでした。
 それが突然今年に入り、気づくとするするとオザケンの書く文章が頭に入ってくるようになりました。
 
 本っておもしろいなあと思います。
 何十年、何百年経っても同じことが書かれているというのに、開いたそのときの自分を鏡のように映すから、読んでいる自分を自分で、今こうなんだなあと気づかせてくれます。

『うさぎ! 沼の原篇 中期』には、食品会社がお金で買った研究結果に基づく商品販売、そもそも豊かさとはなにか、そんなことが書かれています。
 他には、カーナビや様々な電気製品でよく耳にする女性の声はいつでも丁寧にいろんなことをわたしたちに教えてくれるけれど、いつか人の判断を鈍らせるようになるんじゃないかなどという話題があり、少し前なら、ふーんそんなことを考える人が世の中にはいるんだなときっと思っていました。
 それが不思議なことに、今では書かれていることについて、それはいったいどういうことなのかと考えるようになりました。
 書かれていることのすべてが正しい、そう思っているわけではありませんが、わたしも疑問をもつだけの知恵はついてきたのでしょうか。

 疑問を持つ。
 世の中にはまだまだ知らないこだけでなく、不明瞭なこと、理解不能なことが多いのです。

 いつまでも考える頭を持っていなくてはならないと、思った1冊でした。
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by fastfoward.koga | 2011-03-18 22:28 | 本の虫