言霊の幸わう国

東へ

 昨日夕方、三条あたりを歩いていてあちこちのコンビニや居酒屋の照明が消えていたことに気づいた。
 このへんこんなに暗かったっけと、自然に視線は灯りを探した。

 自粛の意味について、考えている。
 例えば、プロ野球・セントラルリーグの開幕日について。
 選手会はこんなときに試合をするべきではないと延期を主張し、リーグ側はプロ野球選手は野球をするしかないのだから、逆に今試合をすべきだと言った。
 どちらの言い分も理解できたが、気になったのは試合をまだ混乱のおさまらない首都圏の球場で、しかもナイターで開催するということだった。
 未だ計画停電が実施され、節電が呼びかけられている中での開催。
 ネットで関連する記事のどれを読んでも、リーグ側の主張の裏にちらりと傲慢さを感じてしまった。
 収益を義援金にすることは間違いなさそうだし、選手たちの一生懸命なプレーで被災地の人たちを励ましたいという思いに嘘はないだろう。
 それに例えば開幕を延期したとなると、その分試合数を減らさなければ日程が厳しくなり、選手たちの体調管理も難しくなることは想定できる。
 結局は文科省から指摘を受け開幕を4日延期し、東京電力と東北電力のエリアで試合を開催する場合はデーゲームや滅灯ナイターとすることになったものの、後味の悪い結果となった(文科省の後出し指導も気にいらないが)。

 他にも各地のイベントやコンサートなどの自粛が続いている。
 そのことに対する賛同と批判は、みなが被災地の人たちを思ってこそのこと。
 でも今はひとりひとりが、ほんとうに被災地が、そこに住む人たちが、復興するためになにを必要としているのか、考えなければならない。

 なにをどうするのか。
 決めるのは自分だ。

 そうわかりつつも、今わたしはなにをしていればいいのか、休みの間に迷いが生じた。
 そんなとき、FMラジオから流れてきたリスナーのメッセージに耳が反応した。
「被災地の人たちのことを考えるといろんな思いが頭を巡りますが、僕は今までどおりもりもりごはんを食べ、一生懸命仕事をし、稼いだお金を被災地へ義援金として届けたいと思います」
 そうやわ、そう、そうやんな。
 わたしももりもり食べて、明日からまた一生懸命働こう。
 そしてそこから生まれるものを、東へ届けるのだ。
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by fastfoward.koga | 2011-03-21 14:34 | 一日一言 | Comments(0)