言霊の幸わう国

記録に埋もれた1週間

 修理に出していた携帯が、無事戻ってきた。
 表面だけ取り替えられ新品みたいだけれど、裏返すとしっかり刻み込まれた傷の数々。
 ドコモショップのお姉さんに差し出され受け取った携帯は、たった1週間ぶりだというのにすでに感触に違和感があった。
 部屋に帰ってから、代替機に届いていたメールの返信を打とうとした。
 するとやはり親指の位置がずれて、うまく打つことができない。

 この1週間、いつになく電話をかけ、メールを送った。
 それはもう疲れるくらいに。
 嘘だったら、夢だったらよかったと思うのだけれど、記録として残された代替機の発着信記録といくつものメールが一斉消去される前は、寂しさがちらりと目の前を横切った。

 なかったことにしてしまえるわけなどない。
 人生はゼロクリアできるものではない。
 だから、こんなに、まだ自分はいなくなった友人のことを思い、悲しいのだ。
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by fastfoward.koga | 2011-04-03 21:47 | 一日一言