言霊の幸わう国

さしつさされつ

 うちのチチは大の酒ずきだ。
 休みで出かけないとわかっていれば朝からちびちびアルコールを飲むくらいの人なので、夜の食事にお酒は必需品だ。
 ビールも日本酒も焼酎もウイスキーも、なんでも飲む。
 わたしが旅先で買ってきた地酒でも、開けたらあっという間に飲んでしまう。

 年に1回か2回、両親と京都市内まで食事に出かけることがある。
 わたしはうちでは飲まないけれど、外でなら両親と一緒でもアルコールを飲むので、ハハだけが飲まない。ずっとハハは飲めないのだと思っていたが、本人曰く顔が赤くなるのがいやなので飲まないらしい。
 まあ間違いなく、チチ方の血がのん兵衛なんだろう。

 両親と一緒に食事に行くお店は生ビールなど置いているところはほとんどないので、まずは瓶ビールを頼むことになる。
 初めはお互い、まあまあまあまあなんて言いながら注ぎあって飲むけれど、空いてしまうとチチはすぐに日本酒にかえてしまうので、次のビールはわたしひとりで飲むことになる。
 いつも不思議に思うのだけれど、会社の人やともだちと飲みに行ったときにはお酌はするのに、なぜか両親と一緒だとチチのグラスやお猪口が空になっていても気づかないことが多い。
 食べるのに夢中になっていたり、両親だから気をつかいなさすぎるのだろうか?
 でも、両親もわたしの空いたグラスにはなかなか気づかないので、わたしはあるときから両親と食事に行くことをこう呼んでいる。
 今回は「手酌の会」だから、と。

 兄とは数回飲みに行って、東京都内で兄弟ふたり関西弁で機関銃トークをくりひろげたが、それもなかなか楽しかった。最後は、「なんでやね~ん」と声を張り上げすぎて、のどがガラガラになってしまったくらいだ。
 チチとは今まであまりさしつさされつなんて飲み方をしたことはないけれど、たまにはいいかなとも思う。
 でも、なんせ「手酌の会」なので、それも難しいかな~。

 みなさんは、家族とゆっくり飲む機会あります?
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by fastfoward.koga | 2005-04-27 21:52 | 往復書簡 | Comments(0)