言霊の幸わう国

駆け引きと恩返し

 昨日、会社をさぼった。
 いつもどおりセットした目覚ましを止め、そのまま8時にもう一度セットし直して寝た。
 そこには迷いも決断もなかった。
 ただ二度寝して、途中1度起きて会社に電話をして嘘をつき、また午後になるまで眠った。
 次に目が覚めたのは12時半で、昼ごはんを作って食べ、洗濯をして、はたと気がつき、窓口が開いているうちにと銀行へ向った。
 京都駅まで出てところで軽い貧血になり、視界から入る過多な情報に頭がくらくらした。
 しんどいな、しんどいなと思いながらも本屋でゆっくり棚を眺めていたら、ビジネス書のコーナーで足が止まった。
 いくつも目についたタイトルから、仕事のことを思い出した。

 最近仕事がつらいと感じていたのは、合わない上司に認められようとしていたからなのだなと、そこで気づいた。
 しばらく前から、この人に認められなくてもと思うようになってはたけれど、なんせ声も態度も存在感が大げさな人だから、デスクに座っているだけで威圧感はあった。
 この人に認められなくてもいいけど、この人に認められないとお給料やボーナスは上がんないんだよなあというのも正直なきもちで、でも媚びるのは違うとも思っていた。
 
 じゃあなんで自分は今の仕事をしているのかと考えを深めたら、ドツボ。
 目的さえも見失っていることに気づいて、脳が強制終了した。
 それが今朝、たまたま起こった。
 前後見境なく、今朝起こったというだけなのだ。
 
 そんなことを思いながら、ビジネス書を元の棚に戻した。

 わたしは一体なんのために今の仕事をやっているのだろう。
 なんてことを考えると、それこそ怖くて仕事は手につかない。
 どうもよくないところにまで落ちてしまったという自覚がある間は、恐怖心を生むようなことをむやみに考えない。
 それくらいの分別は、いつの間にか身に着いていた。

 不毛だと思うことは、相変わらず多い。
 いったい何度同じことを説明すればいいのかと、今日も喉元まで出かかっても飲み込んだ。
 そういうときのわたしは、きっと能面みたいな顔をしているだろう。
 可愛げなんてあったもんじゃない。
 でも、可愛げだけで仕事はできない。

 辞めれるものなら。
 そう思うわないこともない。
 でも自分の部屋の本棚を見て、洗濯物を見て、それは現実的でないと思い直す。
 それにかつて、わたしは仕事に救われたことがあるのだ。
 しかも、何度も何度も。
 失恋するたびに、仕事があってよかった、そう思ってきたのだ。
 都合よく、自分がいやになったときだけ仕事なんていらない、とは言えるわけがない。

 と、ここまで書いていたら、元気が出てきた。
 ばかばかしいこともたまには書いてみるもんだ。
 さ、明日も働こうっと。 
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by fastfoward.koga | 2011-06-07 22:26 | 一日一言