言霊の幸わう国

テイクアウト

 限られたスペースに欲するものを配置しようとすると、どうしても中身は入れ替え戦になる。
 この1年に仲間入りしたものは、できるだけ手元に置いておこうという思いはあるものの、それも必ず守られるわけでもなく、引いたり寄ったりしながら、本棚とCDラックを眺める。

 今日は突然、数冊の本、数枚のCDを手に実家に帰った。
 元の棚にそれらを戻し、実家の本棚とCDラックを眺める。

 本日のお持ち帰りは、銀色夏生の『とにかくあてもなくてもこのドアをあけようと』と、Leyonaの『Rainy Blue』などなど。
 銀色夏生の詩集にはすきな詩があって、今日は背表紙からその記憶が湧き上がり、夢中でページを捲った。


「じゃあ僕の話をしようか
僕はとても遠いとこらからやってきたんだよ
だから何も見ても すごく愛しく
感じられてしまうんだ
君も長い旅をしたらわかるんだけどな」
「あら、私は旅はしていないけれど
してることと同じよ
だってすごく愛しく感じる人がいるもの
たったひとりだけど」

「じゃあ君は その人にだけ
遠い旅をしているんだね」



 その詩の、この部分が特にすきだった。
 まだ旅なんてものをよく知りもしなかったときに、その「遠い旅」に憧れた。
 今は「旅」のことも「愛しく感じる人」のことも、さらに「遠い旅」のこともわかるようになった。
 でももっと、と思う。
 もっと知ることがあるだろうし、できるはず。
 そう思う。



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by fastfoward.koga | 2011-06-27 23:31 | 一日一言 | Comments(0)