言霊の幸わう国

リセットボタン

 わたしはたまにズル休みをする。
 それは高校生のころから続いている、悪いクセだ。
 よくないな~とは思う。でも、プツンと切れた糸は、そのときにはもう戻せないのだ。

 仕事を始めてから、だんだん責任のある仕事を任せてもらえるようになってきた。それはやりがいも出てうれしいけれど、反面忙しさは増してしまう。
 あ~、しんどい、疲れたとうちに帰ってきて、座ったイスから動けなくなるように日や、眠っても眠っても疲れがとれない体をふとんからひっぺがすように起きる朝もある。
 でも、そういうときほどズル休みをしたいとは思わない。
 忙しいときはもちろん疲れるのだけれど、そんなときの方がかえってがんばれるのだ。
 一番あぶないのは、そんな忙しさが一段落ついたとき。やりきったはいいけれど、結果がな、と思うと、あ~もういやだとリセットボタンを押したくなるのだ。

 プライドの高さゆえ、ほんとうにつらいところや苦しいところは人には見せたくない。だから、緊張の糸が切れてしまったときは誰の顔も見ず、ひとり部屋でその糸を紡ごうとする。
 弱みをもっと人に素直に見せられたらなと思わないこともない。でも31年このわたしとつきあってきて、そう簡単にはできないこともよくわかっている。
 変わろうとすることをやめたりはいないけれど、自分の器の大きさを知ることも大切。
 決してがんばり屋さんではない自分を、いいよ、いいよ、と受け入れることができる瞬間のひとつがズル休みしたときなのだ。 

 リセットボタンはあまり押したくない。
 でも、押さずにはいられないこともある。
 みなさんはどんなときにリセットボタンに手を伸ばします?
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by fastfoward.koga | 2005-05-05 23:59 | 往復書簡