言霊の幸わう国

ランランラン

 誘惑に負けて飲みに行った帰り道、駅まで辿りついて携帯を見た。
 ディスプレイに表示された受信件数は、7通。
 なにごとか?
 順番に開封すると、スタートは1通のお誘いメール。
 来年開催される地元のマラソン大会に出ないかという。
 発信源とは別にそこには黒幕である、中学時代の恩師の名。
 そのあとのメールは、一斉送信された同じクラブだった仲間や先輩からの返信だった。

 運動らしい運動などしていないのだ。まさか走るわけがない。
 酔った勢いで一瞬、走ろうかなと書きかけたけれど、そこはビール3杯程度で失敗はできない。
 応援なら行くよーと、遅れて返信した。
 
 うちに帰りついてしばらくすると、携帯電話が鳴った。
「えー!?」と、何度かごねたけれど、最後は根負けした。
 先生から「オレを介護すると思って、一緒に走って」とまで言われたら、そりゃあもう。

 そんなこんなで、来年3キロ走る。
 38歳になって、地元のマラソン大会に出場するとは。
 とはいっても、エントリーするのはジョギングコース。
 でもこの展開のおもしろさに、笑みが洩れる。
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by fastfoward.koga | 2011-11-10 22:49 | 一日一言