言霊の幸わう国

別の寂しさ

 引っ越して、ちょうど今日で1年。
 1年前の心細さを思い出すと、夜目を閉じる前に見た天井が頭に浮かぶ。
 それでもなんやかんやで時間は過ぎ、季節がひと巡りしたことに正直驚く。
 あの寂しさはどこへやら。
 
 でもちゃんと別の寂しさが、目の前にある現実。

 早めにテレビを消し、本棚の雑誌の背表紙を眺める。
 旅の特集ばかりを引き出し、ぱらぱらと捲る。

 どうして寂しいのに旅に出たくなるのか。
 ここで感じる寂しさと、旅先で感じる寂しさは、違っていただろうか?

 この春の鬱々。
 たぶん、旅に出たらなんてことない憂いに変わるはずなのになあ。
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by fastfoward.koga | 2012-03-06 22:52 | 一日一言