言霊の幸わう国

日常

 髪を切りに行った。
 行く途中で、ものすごく憂鬱になっている自分に気づいた。
 この思いを引きずったまま店に行くのは嫌だなと思う反面、少し髪を短めに切って気分が変わればという望みもあった。

 美容室には、わたしを慕ってくれる年下の女の子がいる。
 彼女は8月に国家試験を控えているのだけど、わたしが大学生だった間はよく互いのスクーリングや課題の話をして、お互いに「がんばろうね」とよく話していた。
 その彼女、やっぱり今日も一所懸命接客してくれて、話しているとぎゅうっと固まっていたきもちがほぐれていった。
 人と話すことって、大切だなと思う。
 この連休中にともだちふたりが遊びに来てくれたけれど、気心が知れていることからくる楽さ加減は格別だと感じていた。
 けれど、毎日そういう生活ができるかとういとそうではなく。
 相手のなにかというよりは、自分の都合でそれを阻んでいる。

 先日、年上の人から「人が良すぎる」と言われた。
 なんのことを指して言われているのかわかっていて、痛いところを突かれたと思いつつ、思い返しても選択肢は選んだものしかなかったのだと今も言える。
 でも。
 そう、でも、と心が留まろうとする。

 最近きもちがうだうだしているのは、そういうところが原因だ。
 今のわたしには、潔さがない。
 もっと凛としていたいのに、同じところをぐるぐる回ってばかりいる。
 そしてもっと気を重くするのは、もうずっとこんな自分でいるのに周囲にそのことを見せられないことだ。
 
 内心、今書いたこともなかったことにしてしまおうというきもちになっている。
 でも、今日は続けよう。

 考えてばかりいたら、人との距離の取りかたを忘れてしまったようだ。
 目の前にいる人の前では普通に振舞っているとそのときは思っているのに、ひとりになったら心が留まる。
 それが、寂しいという感情なのだろうか。

 確実に、わたしは今自分を見失っている。
 言いようのない思いで体がいっぱいになり、誰かに手放しで寄りかかって甘えたいと思って、いやでもここはふんばって乗り越えなくてはと、逆にきもちが固まる。
 それを何度となくくり返してきた。
 そうして、疲れているのだと心身を休めようと、1日なにをするでもなく時間を過ごすとする。
 でも心も体も最後の最後が休まらない。
 なにかしこりのようなものが、いつも残っている。

 あぁ、でも今日はここまで書けた。
 書いて、目の前に高々とそびえるバーを、がむしゃらに自分の力で越えたいと思っているのがわかったのだから、それでよしとしよう。
 でも「もっと素直に」、そうも言われたけれど、そこへの道のりは長いな。  
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by fastfoward.koga | 2012-05-06 21:11 | 一日一言