言霊の幸わう国

9月の巻

1 山田詠美   山田詠美対談集 メンアットワーク・幻冬舎文庫 ※
2 宮部みゆき  模倣犯(上)・小学館 ※
3 宮本輝    青が散る・文春文庫 ※                          
4 宮部みゆき  模倣犯(下)・小学館 ※
5 向田邦子   思い出トランプ・新潮文庫 ※ 
※印は、読み返した本です。

 
 8月に読んだ宮部みゆきの『楽園』に登場する女性を追いかけ、発売当初に読んで以来、久しぶりに『模倣犯』を読み直しました。
 実家に置いてきていたので取りに帰ったものの、あまりの分厚さと文章量に(しかも上下巻ある)気後れしましたが、文庫だとたいがいな厚さがある上にこちらは5巻になるため、持ち歩くのはあきらめて文芸書をうちでずっと読んでいました。
 引越し後の寂しさのせいもあったものの、物語は救われない思いが多すぎて、夜寝る前に読んだあとは夢にまで出てくるほど重苦しかったです。
 それでも読み始めたらやめることはできず、一縷の希望を求め、最後は休みを1日つぶして読みきりました。
 世の中にこんな悲しい小説が必要あるのかと何度も自問自答していましたが、美しいものだけを残すのが小説ではないのだと思いました。

 この小説を、次に読み返すのはいつごろか。
 そのときどんなことを感じて読むのか、できれば違うものを感じられるようになっていたいと、なぜか切に思います。
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by fastfoward.koga | 2012-10-13 20:35 | 本の虫