言霊の幸わう国

ライフライン

恋愛と電話

 昔昔のもっと昔。
 電話だとお互いのことをいろいろ話せる人、そんな人がいた。
 いつも23時を回ってから日付が変わるころにかかってきたので、その時間にベルが鳴るといつもドキドキして電話に出た。
 すごくすきすぎて、会いたいと言い出せなかったから、そのころ電話はわたしにとってライフラインだった。会えなくても、電話だけはつながっているから毎日がんばろうと思っていたのだ。
 いつもうちに帰るとで、部屋でテレビを見たり本を読んだりしながらも、電話のベルが鳴らないかと耳をすませていた。

 街では公衆電話を見ると、その人のことをいつも思い出した。
 今、どうしているかなと思うと、急に街の中で取り残されたように切なくなったりした。
 そして携帯電話を持つようになった。
 ある日、京都の大きな通りを歩いているときにその人から呼び出されたとき、いの一番で約束の場所に向かった。
 目的地に近づく電車の中で、携帯電話があってよかったと、心の底から思った。

 電話の形態は変わった。
 でもなん年経っても、待つことは変わらない。
 きっと、いつまでも電話を続けるんだろうな。わたし。 
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by fastfoward.koga | 2005-05-24 00:39 | 一日一言 | Comments(4)
Commented by papas8559 at 2005-05-24 10:56
トラックバックありがとうございます。
電話がライフラインになってた時期って、
みんなあったのですよね。
とってもその時のfastさんの想いが伝わってきました^^;
Commented by fastfoward.koga at 2005-05-24 23:53
papasさんの文章を読んで、ふと部屋でじーっと電話を待っていたことを思い出して、書き出しました。
こちらこそ、ありがとうございます。
Commented at 2005-05-25 07:04 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by fastfoward.koga at 2005-05-25 15:41
douxairさん、コメントありがとうございます。
素っ裸で話すきもち、わかります。似たようなことわたしもしたことあります。そのときはふと鏡を見て、なにしてんねん、と思いました。
冷静に考えると、笑えますね。はっはっはっ。