言霊の幸わう国

見上げれば

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 今日は昨日にひきつづき晴天。
 ・・・だったのだろう。
 朝イチで出勤だったので、6時半前にはうちを出た。確かにそのときの空は、雲もなかったはず。
 でも7時過ぎに会社に入ってから、一度も青い空は見なかった。
 20時まで仕事をしたので、帰りはもちろん真っ暗。どっぷり日も暮れていた。

 うちの会社は、窓があまりない。
 仕事柄、窓があってもブラインドを常におろしているので、外が晴れているのか雨が降っているのかもよくわからない。
 仕方がないけれど、もったいない、とよく思う。

 学生のころ、洗濯を干していたハハにいってきますを言おうとベランダに近づくと、ハハはこう言った。
「見てみ。すごい雲やで。空なんてあんまり見上げへんやろ」と。
 ハハの指差す先には、きれいに描かれたうろこ雲があった。
 でも珍しくはなかった。
 そのときハハには大きく否定はしなかったけれど、実はわたしはよく空を見上げていた。

 つらくなったり、行き詰まったりすると、いつも自然に視線が空に向かった。
 きっと方向性が定まらなかったり、向かう先に壁があったりするイメージを打破するために、限りなくつづいていく空を見ていたのだ。
 駅のホームで、横断歩道の待ち時間に、窓際の席で、見上げてはため息とも深呼吸ともつかない息を吐いていた。
 今でもそのくせは変わらない。ふと空を見上げて、初めて煮詰まっている自分に気づくこともある。

 今日、みなさんは空を見上げたかな?
 見てなければ、明日はぜひ。
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by fastfoward.koga | 2005-05-26 23:57 | 往復書簡