言霊の幸わう国

ひとり立ち

 年間100冊、月8もしくは9冊を目指し、日夜本のページをめくっている。
 読みやすいもの、読みにくいもの、読んでおきたいもの、読み返したいもの。
 バランスを取りながら、今は3冊の本を同時進行で読み進めている。

 年が明けてから、すきな人とは1度しか会えていない。
 その日は彼の視界に入っただけで、目も合わなかった。
 彼の姿のない毎日に、しばらくすると心が慣れた。

 今日は電車の中で、島本理生の『真綿荘の住人たち』を読んでいた。
 登場人物の中に「鯨ちゃん」と呼ばれる女の子がいる。
 数いる登場人物の中で、わたしは彼女に1番感情移入をした。
 彼女の章で、こんな一文があった。
「救ってもらうためではなく、自分で自分を救うために好きであることを続ける。
 そういう恋があってもいいと思うのは、いま自分がここにいてもいいと思うのと同じことなのだと、なぜか、そんな気がした。」

 来週、すきな人とは会えそうだ。
 それは、わたしの中で小さな波を起こすけれどビックウェーブにはならない。
 会えなければ、なにもはじまらない。
 彼に会えない生活に慣れたけれど、それが平気だというわけではない。
 ただ、会えない時間は彼への思いを目減りさせたりはしなかった。

 相手から与えられるために相手を思う恋ではなく、彼を思う思いが自分の中ですくっと立っている。
 そんなところにまで、やっとやってきた。
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by fastfoward.koga | 2013-01-26 22:45 | 一日一言 | Comments(0)