言霊の幸わう国

1月の巻

1 宮部みゆき  誰か・実業之日本社 ※
2 湊かなえ   夜行観覧車・双葉文庫
3 安東みきえ  頭のうちどころが悪かった熊の話・理論社 ※
4 山崎ナオコーラ
           この世は二人組ではできあがらない・新潮文庫
5 川上未映子  ヘヴン・講談社文庫
6 重松清     とんび・角川文庫
7 島本理生   真綿荘の住人たち・文春文庫


 目標8~9冊をいきなりクリアできませんでしたが、気負うことなく読んだ7冊です。
 出だしは良好、でよいでしょう。

 先月は、1月から始まるドラマの原作を2冊読みました。
 湊かなえの『夜行観覧車』と重松清の『とんび』です。
『夜行観覧車』はさすが湊かなえというスピード感で読ませる作品でしたが、ドラマのほうは配役を見て首をひねり、1話目だけで見るのをやめました。
 ただのドラマになっちゃったなあ、というのがわたしの感想です。
 彼女の作品は多々映像化されていますが、これはいただけないと思ってしまいました。

 一方の『とんび』ですが、こちらはすでにNHKでドラマ化されているものを見ていました。
 そちらの配役もストーリーもかなり印象深かったので、今やっているTBSとはどうしても比較してしまうのですが、ふと、その前に原作はどんなふうにヤスとアキラの親子を、そのふたりを取り巻く人たちを描いていたのか気になり、やっと手に取りました。

 読んでみると、NHKのドラマにあった印象的だったエピソードがオリジナルだったり、人物設定が少し違っていました。
 TBSのほうも息子アキラの大人になってからの場面はオリジナルですが、佐藤健が原作で描かれていたアキラが大きくなった姿をふわっと想像させてくれます。

 長い長い物語を限られた時間に凝縮するのだから、取捨選択はもちろんあることです。
 でも視聴者ではなく読者としての立場から言わせてもらうと、残しておいてほしいエピソード、場面、言葉が削られてしまうことはやはり残念です。
 それは往々にしてあることですが、今まで原作をうまく映像化したなとわたしが思う作品がふたつあります。
 田辺聖子の『ジョゼと虎と魚たち』と、伊坂幸太郎の『重力ピエロ』です。
 このふたつは、とにかく構成や脚本がうまいなあと思いました。

 願わくば、『とんび』もそうなってほしいものです。
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by fastfoward.koga | 2013-02-03 21:57 | 本の虫 | Comments(0)