言霊の幸わう国

6月の巻

1 川上弘美   おめでとう・文春文庫 ※   
2 堀辰雄     風立ちぬ・ハルキ文庫 
3 堀江敏幸   未見坂・新潮社 ※ 
4 山川方夫   夏の葬列・集英社文庫 ※   
5 マイク・ゲイル 鹿田昌美訳
           サーティブルー・ヴィレッジブックス ※  
6 エイミー・ジェンキンズ 小沢瑞穂
           恋と愛とはちがうのよ・ヴィレッジブックス ※
7 伊坂幸太郎  あるキング・徳間文庫


 エンタメ系の小説に飽きたわたしが次に手を伸ばしたのは、堀辰雄、山川方夫とマイク・ゲイル、エイミー・ジェンキンズのイギリス小説でした。

 堀辰雄の『風立ちぬ』は、5月に久々にお会いした通信の先生に、「最近なにを読まれましたか?」と質問したら挙げてくれた作品で、ジブリの映画を見る前に読んでおくのもいいかと、手に取りました。
 映画自体は「堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて」と書かれているものの、物語自体は堀越二郎の半生が描かれており、小説の『風立ちぬ』とは異なるようで、それでも堀辰雄が訳した「風立ちぬ」という言葉が活かされているような気がしています。
 それはやはり小説を読んだからこその感想。
 庵野監督が演じる主人公の声も少し耳にしましたが、わたしのすきな声質だったので、映画を見る楽しみが倍増しました。
 公開が待ち遠しいです。
 
 マイク・ゲイルの『サーティブルー』は、ちょうど10年前、30歳になる前に読んだ作品です。
 40代を目前にした自分が読んだらどんなことを考えるのかと、思い立って読み返しました。
 主人公のマットに、幼さが残る「若さ」を感じながらも、まだ失うことはなかった自分の青さを見つけました。
 その青さは次の10年でなくしてしまうのかもしれないし、実は一生引きずる青さなのかもしれず、そのときがきたとき、さてさてわたしはなにを感じるのでしょうか。
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by fastfoward.koga | 2013-07-15 17:47 | 本の虫 | Comments(0)