言霊の幸わう国

飛ぶ心

 久しぶりに、陽が落ちきってしまう前にうちに帰ってこられた。
 いただきものがあったので夕食はものの10分ででき上がり、晩酌も控えめにしてペロリと平らげたので、夜は急に長くなった。
 スピードコースの洗濯もあっという間に終わってしまい、することないなあとテレビを消したらとたんに部屋がしんとた。
 旅の話を1日分でも書こうかとパソコンの前に座ったけれど、集中できず途中でやめてしまった。
 こんな時間が有り余るように思える日は、そうそうないとわかってはいるというのに。

 心ここにあらず。
 あるもないも、もう体の中に跡形もない。
 わたしの心は、今北の街にいるすきな人の方に飛んでいってしまっている。


 恋は、超スローペース。
 途切れ途切れにやりとりをくり返すメール。
 ただ、短い言葉の連続でも互いにそれを欲していると思える瞬間もあった。
 でもまだ彼からメールがくることはない。
 こちらからのメールに、返信をくれるだけ。

 会える日も少ない。
 話せる時間も、短い。
 メールでコミュニケーションしていても、現実に彼を目の前にすると緊張しすぎて話したいことの半分も口にできない。
 近づけば近づくほど顔が上げられなくなって、彼の真っ黒に焼けた腕とその腕におさまっている時計をじっと見つめて話していたりする。
 そしてそんなふうでも話したあとはしばらくどきどきがおさまらなくて、どきどきがおさまっても脈拍は上がったままで、小さな深呼吸を何度もくり返す。
 かなり挙動不審。
 でもやっぱり会いたいし、直接話したい、聞いてみたいこともたくさんある。

 書いていたら落ち着くかと思ったけれど、全然うまく書けないし、落ち着きもしない。
 ただすきですきでたまらない。
 と、恥をしのんで記しておこう。
 いつかこの言葉が自分の背中を押してくれることを信じて。
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by fastfoward.koga | 2013-08-12 21:20 | 一日一言