言霊の幸わう国

駆け抜けるセプテンバー

 駆け抜けるのは、9月じゃない。
 わたしのほう。
 わたしが9月を駆け抜ける。

 もう少ししたら、新しい環境に身を置くことになりそうだ。
 そのことを、もう決めていたつもりだったけれど、最後の最後まで揺れた。
 決断したことを告げて、ようやく、ふうっと楽になった。

 物事を決めることは、こういうことなのだと思う。
 決まるときには決まる。
 でもやっぱり、そこに辿りつくまで容易ではなかった。
 まだ始まってはいなくても、間違いではないと決めたことに確信と自信はあるけれど。

 先日すきな人とゴハンを食べながら、話したこと。
 彼は、今まで決断してきたことは勘だと言った。
 意外だと、ちょっと背を反らしながら返すと、そうですか、とこちらを見る。
 迷ったときは決めない、続けて彼はそう言った。

「じゃあ、迷って決められないなと思っていても決めないといけない時期がきたらどうするの?」
 意地悪なきもちはなく、まったくなく、そう聞いた。
「うーん、そういうことはまだないです。今までなかったです」
 彼の人生の短さではなく、自分との長さの違いを感じた瞬間の話。

 疾走するのが恋だったらよかった。
 ま、そんな軽口を叩いていられないくらいしばらくは全力疾走しなくちゃいけなくなるだろう。
 とりあえずそのスピードを、年内はキープできるように、ただひたすら駆けよう。  
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by fastfoward.koga | 2013-09-02 21:55 | 一日一言