言霊の幸わう国

過ぎゆく夏に

 今度の水曜日の約束が、反故になった。
 互いの都合で何度も決めた予定を転がして、ここが最後だろうと決めたその日。
 深夜、「すまん、行けなくなった」と元カレからメールがきた。

 この半年ほど、気づけばわたしの毎日は課題に次ぐ課題の連続だった。
 情報収集、調整、対話、、自問自答、そして決断。
 普段は、大事なことほど人に相談しないのだけれど、今回ばかりはひとりでふんばれなかった。

 友人K嬢は、わたしのことを甘えベタだと言う。
 これでも以前に比べれば、少しはましにはなった。
 でも、肝心なことほど肝心な人に甘えられないことがある。
 あー、言えなかった。そういうことは、確かに多々ある。

 この数ヶ月、時間を見つけては、いろんな人に話を聞いてもらったり相談に乗ってもらっていた。
 でもあるとき、自分が疲れていることを自覚した。
 かまってほしくて話したのに、みんなにかまわれすぎて疲れてしまった。
 不慣れな自分は甘えの要領が悪いのか、度が過ぎたのかもしれない。

 それでも、元カレには、聞いてほしいことが山ほどあった。
 うんと年下のすきな人のこと、仕事のこと、今そしてこれからの、数ヶ月ずっと考えてきたことを。

 そんなことは実際しないのだけれど、おでこをその肩か背中にでも乗っけさせてもらってしばし休息させてほしかったくらい。
 感情に飲まれて泣かないようにだけはしたいと、会う約束を思い出して考えたりしていた。
 でも、体調が芳しくない、と言われたら、そんなことはおくびにも出さない。いや、出せない。
 落ち着いたら連絡してと、返信した。

 昨年は、予約をしていなくて満席で断られた。今年は、当初7月だった予定が8月になり、それが9月になったビアガーデンに行くという約束。
 因縁でもあるのか? 
 でもこれで、互いの憑き物が落ちたらいい。

 なんにせよ、決断の締めくくりはひとりでしろということなのだろう。
 思ったより早くきた肌寒さに心が折れないように、ふんばる夏の終わり。
 終わりだというのに、その時間が長く感じる。
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by fastfoward.koga | 2013-09-07 22:58 | 一日一言