言霊の幸わう国

その手から生まれるもの

 会社の休憩室に、珍しいものが置いてあった。
 それは折り紙。
 たぶん夏に持っていくのだろう。「広島に平和を願って千羽鶴を」と折り紙の横にそう書いてあった。

 鶴を折るくらいなら、と休憩するたびに折り紙に手を伸ばした。
 テーブルの上でしっかりと角を合わせて、きれいな鶴ができあがるようにと一生懸命に折った。なのに、仕上がりがどうも納得できなかった。

 昔から、手先を使うものは苦手だ。
 折り紙にビーズ、刺繍、パッチワーク、塗り絵などなど。
 そういったものに憧れて、始めたことはある。
 が、決してわたしは不器用ではないと思うけれど、なぜか長続きしないのだ。

 だから自分の手でなにかを作る人に憧れる。
 その手でなにか新しい世界を作れるなんて、すごいと思う。
 あきらめ半分、憧れ半分。きもちは複雑だけれど、なにも手先から作り出せなかったのだから、せめてこうして書くことくらいは毎日楽しんでやろうと思っている。

 みなさんはその手を使ってなにかを作り出してます?
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by fastfoward.koga | 2005-06-21 00:03 | 往復書簡