冬の星座と冬の花火
2013年 12月 29日
今年は、と書いて、この時期1年を振り返って書くには安直だなあと思いながらも、文章の書きかたをすっかり忘れてしまっている。
カッコつけて書こうとして、結局ひと月近く書けずじまいなのだから、そんなことも言ってはいられない。
今年は、いや、今年ほどあわただしく、でも中身の濃い1年はなかった。
恋をしてじたばたしどおしだったということもあるけれど、10月に職場を異動したことも大きかった。
これまでも、異動はあるにはあった。でも、これまで入社以来ずっと携わってきた部を離れるのは、初めて。
それは、まさに一大決心。
前々から周囲の人にいつかは新しい場所を目指したほうがよいと言われてはいて、どこかでそのタイミングを待っていたけれど、いざ上司に最終回答をするときにはこれでよかったのかと決心が揺らいだ。
4月以降、今後の身のふりを考えながらできるだけ職場に迷惑をかけないようにと動いていたつもりだったけれど、結局は立つ鳥跡を濁さずとはいかなかった。
迷惑をかけることはしたくないと歯ぎしりでもしそうな切迫感があったけれど、それでも、この時期を逃したらもうあとはないと自分を奮い立たせた。
たぶん、気づいていたのだ。今考えていることは、自分の迷いや不安を、つまらない情に変えているだけなのだと。
9月まではそうやって、駆け抜けた。
書くとあっさりしたものに感じるけれど、9月30日が終わるまではほんとうに必死で、10月1日になったときは伸ばした手がやっとプールサイドに届いたというきもちになった。
ただそれは自分ひとりががんばったことの結果ではなく、友人や周囲の人の支えや助けがあってのことだった。
そして、同じように、彼はその存在だけでいつも背中を押してくれていた。
夏、まだ暑いさかりのころ、友人と飲んでいたときに、「仕事も恋もいっぱいいっぱいで、あとでこの時期のことを思い返した時に、よう自分がんばったなあと思うと思う」とわたしが言うと、彼女は「でもがんばれたのは、そっちがあったからじゃない?」とわたしの左手をさして言った。
身振り手振りで話すわたしの右の掌には仕事、左の掌には恋が載っかっていた。
そのときのことを、わたしはあとあと何度も思い返した。そう気づかされたことが、勇気になった。
10月から職場が変わったらおのずと変わることが多々あり、それまでのように彼とも会えなくなることはわかっていた。
駆け抜けた季節のあと、反動でもぬけの殻となってしまうかもしれない自分が、まだ彼のことをすきでいるのかは正直未知数だった。
そしてそれは予想したとおりになり、自分がこれまでとは違う立ち位置になることを大きく考えすぎて、彼にどう接していいかわからなくなってしまった。
11月ごろは、ああこのままこの恋は終息してしまうのだなと思った。
点が線になり、また点になる。
覚えたはずの星座を見失うみたいな感覚。
終わりはこんな感じだったかなあと思い返してみたりしながら、ただいつものように変な潔癖さで、中途半端はよくない、それなら1日も早く終わらせてしまえと結論を急ぐようなことはしなかった。
すきでいられる間はすきでいよう、ということは決めていた。
新しい環境での生活は、なにがよくて悪いのか、正しいのか間違いなのか、わからないことだらけ。
でも12月に入って、恋も毎日も滞っていることはまだまだ新しい環境で踏ん張らないといけない今よくないと動き出す決心をした。
すると、せき止められていたものがさあっと流れだすようなことに出会った。
寸前までは、いつこの恋を終わらせられるのかと思っていたのが、軽い電気ショックを受けたように、突然シンプルでいいのだと思い直した。
それが探していた答えだと直感した瞬間だった。
恋の行方を心配してくださった方、ほんとうにありがとうございます。
わたしはどうも、ほんとうに彼のことがすきなようです。
余裕のなさがあきらめにきもちを傾けましたが、もう1回気を取り直してがんばることにしました。
先日、よく利用する通信販売からバレンタインのチョコレートカタログが届き、見た瞬間に来年も彼に甘い甘いチョコを贈りたいと思ったので、まずはそこに向けて。
そして、最後に。
この間テレビで久々にaikoの花火を聴きました。
今までで1番、歌詞が身に沁みました。
「疲れてるんならやめれば?」にぐさりときて、次にムカッときたので、来年はあきらめない女になります。
今年も1年、お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
ではみなさま、よいお年を!
カッコつけて書こうとして、結局ひと月近く書けずじまいなのだから、そんなことも言ってはいられない。
今年は、いや、今年ほどあわただしく、でも中身の濃い1年はなかった。
恋をしてじたばたしどおしだったということもあるけれど、10月に職場を異動したことも大きかった。
これまでも、異動はあるにはあった。でも、これまで入社以来ずっと携わってきた部を離れるのは、初めて。
それは、まさに一大決心。
前々から周囲の人にいつかは新しい場所を目指したほうがよいと言われてはいて、どこかでそのタイミングを待っていたけれど、いざ上司に最終回答をするときにはこれでよかったのかと決心が揺らいだ。
4月以降、今後の身のふりを考えながらできるだけ職場に迷惑をかけないようにと動いていたつもりだったけれど、結局は立つ鳥跡を濁さずとはいかなかった。
迷惑をかけることはしたくないと歯ぎしりでもしそうな切迫感があったけれど、それでも、この時期を逃したらもうあとはないと自分を奮い立たせた。
たぶん、気づいていたのだ。今考えていることは、自分の迷いや不安を、つまらない情に変えているだけなのだと。
9月まではそうやって、駆け抜けた。
書くとあっさりしたものに感じるけれど、9月30日が終わるまではほんとうに必死で、10月1日になったときは伸ばした手がやっとプールサイドに届いたというきもちになった。
ただそれは自分ひとりががんばったことの結果ではなく、友人や周囲の人の支えや助けがあってのことだった。
そして、同じように、彼はその存在だけでいつも背中を押してくれていた。
夏、まだ暑いさかりのころ、友人と飲んでいたときに、「仕事も恋もいっぱいいっぱいで、あとでこの時期のことを思い返した時に、よう自分がんばったなあと思うと思う」とわたしが言うと、彼女は「でもがんばれたのは、そっちがあったからじゃない?」とわたしの左手をさして言った。
身振り手振りで話すわたしの右の掌には仕事、左の掌には恋が載っかっていた。
そのときのことを、わたしはあとあと何度も思い返した。そう気づかされたことが、勇気になった。
10月から職場が変わったらおのずと変わることが多々あり、それまでのように彼とも会えなくなることはわかっていた。
駆け抜けた季節のあと、反動でもぬけの殻となってしまうかもしれない自分が、まだ彼のことをすきでいるのかは正直未知数だった。
そしてそれは予想したとおりになり、自分がこれまでとは違う立ち位置になることを大きく考えすぎて、彼にどう接していいかわからなくなってしまった。
11月ごろは、ああこのままこの恋は終息してしまうのだなと思った。
点が線になり、また点になる。
覚えたはずの星座を見失うみたいな感覚。
終わりはこんな感じだったかなあと思い返してみたりしながら、ただいつものように変な潔癖さで、中途半端はよくない、それなら1日も早く終わらせてしまえと結論を急ぐようなことはしなかった。
すきでいられる間はすきでいよう、ということは決めていた。
新しい環境での生活は、なにがよくて悪いのか、正しいのか間違いなのか、わからないことだらけ。
でも12月に入って、恋も毎日も滞っていることはまだまだ新しい環境で踏ん張らないといけない今よくないと動き出す決心をした。
すると、せき止められていたものがさあっと流れだすようなことに出会った。
寸前までは、いつこの恋を終わらせられるのかと思っていたのが、軽い電気ショックを受けたように、突然シンプルでいいのだと思い直した。
それが探していた答えだと直感した瞬間だった。
恋の行方を心配してくださった方、ほんとうにありがとうございます。
わたしはどうも、ほんとうに彼のことがすきなようです。
余裕のなさがあきらめにきもちを傾けましたが、もう1回気を取り直してがんばることにしました。
先日、よく利用する通信販売からバレンタインのチョコレートカタログが届き、見た瞬間に来年も彼に甘い甘いチョコを贈りたいと思ったので、まずはそこに向けて。
そして、最後に。
この間テレビで久々にaikoの花火を聴きました。
今までで1番、歌詞が身に沁みました。
「疲れてるんならやめれば?」にぐさりときて、次にムカッときたので、来年はあきらめない女になります。
今年も1年、お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
ではみなさま、よいお年を!
by fastfoward.koga
| 2013-12-29 21:22
| 一日一言
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